漢方に対する誤解:漢方は慢性の病気しか治せない?(完)(2018-04-02修正)

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私が知る限り、古来よりのすばらしい中医学の知識が、
後世まで正しく伝えられなかったからです。

東漢時代の張仲景以来、本来の中医学(漢方)を

究めた人は非常に少ないようです。

 

つまり中医学には、ある時点で断層の年代が

あったようです。

 

5000年も受け継がれてきた中医学の知識は、
約1000年前くらいから、理論を正しく理解する者が
一度、途絶えてしまった。

あまり効かないけれど、飲んでも副作用がないからと
いたずらに漢方を売る医師が増え、
根本的に認識の誤っている流派や理論が、
世の中に広がっていきました。

彼らは人々の命をもてあそび、
自分の地位を守るためには自分の誤ちも認めず・・・
このような医師達の“おかげ”で、
人々の、漢方の理論や効果に対する信頼は
だんだんと薄れていってしまいました。

たとえどんなに真面目に勉強した医師でも、
正しい知識を身につけなければ、
その人が後輩に教えられるのは、
誤った知識ということになります。

今、少人数の中医師達がそれに気づき、
正しい中医学の理解を取り戻そうと、
革命を起こそうとしています。

漢方は理論も大事ですが、処方のしかたも重要なのです。
薬が合っていなかったり、使用量が足りなかったりしたら、
重病,難病には痛くも痒くもないのです。
それでは、風邪すらも治せません。

2年前、お客さんから見せてもらった”いわゆる”漢方薬は、
苦笑を禁じえませんでした。

一回の服用量が粉剤で2.5g。
薬の名前は、論争を防ぐためここでは伏せておきます。
お客さんに
「その薬を飲んでから、症状に変わりはありましたか?」
と聞いてみたら、
「う~ん…別に何にも変わらなかったです。」
これが薬ですか??

私に言わせれば、こんなに少ない量で、
効き目が出る方がおかしい。

漢方薬は、組合わせと使用量がちょうど良ければ、
一回飲めば、すぐに効果が分かります。
二回目くらいで、症状はかなり治まるはずなんです。

中国の古典医学書《黄帝内経(こうていだいけい)》に

おいては、 こんなことは、火を見るより明らかな話です。

漢方の力を信じてください。

あなたが漢方薬を飲んで効果がない

というのは、 薬のせいではありません。

使う側のレベルが足りないから効かない、
というだけの話です。

 

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