こんにちは。李哲です。
今日は続きの記事です。前回の内容は以下をご覧ください。
子宮筋腫など子宮の中にできたものは、閉経に伴って子宮が萎縮するので筋腫も萎縮します。
簡単に説明すると、閉経すると子宮に行く血液が減る。栄養が足りないので筋腫も自然に萎縮するわけ。どうしても筋腫が気になる方は、手術で切ってもかまわないです。
ただし、子宮卵巣がないと、女性ホルモンバランス異常になりやすいので、将来的の悪影響も考えないといけません。
後々になって、ホルモンバランス異常だから子宮卵巣を返してなんて、できない。
子宮卵巣がなくてホルモンバランスが崩れたから、「女性ホルモン剤を利用すればいいのでは?」と思う方。
女性ホルモン剤の副作用として、乳がんと子宮がんがあります。
私が専門学校で習った西洋医学の教科書には、子宮がんの原因は女性ホルモン剤だと書いています。
子宮がないから子宮がんにならない。
このような発想は正しくないです。
子宮を取っても子宮がんになります。
乳房切除術をしても乳がんになるのと同じ。
癌の原因は、その臓器があるかないかではなくて、体内の環境(ホルモンバランスなど)と関係があります。
体内のホルモンは、その臓器がなくても分泌されます。
体内の環境を整えるのではなくて、ただ単に切るだけでは問題解決にはなりません。
切ったあとに中医学の治療を求めても、他の患者さんより大苦労します。治療の困難度があがり、めちゃくちゃ時間がかかる。
なぜなら、あなたの臓器が足りないからです。
私が習った董氏奇穴の本(楊維傑 著)では、子宮筋腫は鍼灸治療の適応症。ただし、6cm以上になると難しいと書いてました。おそらく、これは楊維傑先生の経験だと思います。
今後は子宮筋腫の方が来たら、そのまま伝えたいと思います。
6cm以上の場合、不正出血.生理痛.貧血症など改善できるけど、完治は無理。筋腫を全部消すのは無理。
6cm以下でも、完治の保証はありません。
鍼灸は時間がかかるものです。
体調が良くなっても、子宮筋腫のサイズが変わらないかも知れません。
自覚症状はどうでも良い。
筋腫だけなんとかしたい。
子宮筋腫のサイズにこだわる方は、鍼灸より西洋医学の治療を求めたほうが良いです。