【※本記事は2019-12-06更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
化疗都是给别人做的:就连医生自己也不做化疗_郑智城_新浪博客
翻訳文
今日一人の患者さんが来ました。
友人と奥さんが同伴で。
とても痩せているお爺ちゃん。
目の下がけっこう腫れているけど、幸いにも下半身のむくみはなくて、精神状態はまだ良い。
友人の紹介では、この友達(お爺ちゃん)は去年の7月に胃に腫瘍が見つかり、手術後に見たら少量の癌細胞があって、良性の腫瘍だそうです。
手術後には、「少量」の癌細胞のせいで、お医者さんは7日間の抗がん剤療法を薦め。抗がん剤療法が終わったあと、顔色が黒くなり両足に力が入らない、体重が急激に落ちました。
このお爺ちゃんは中医学の存在を知りません。
お爺ちゃんは一人で頑張って抗がん剤の副作用に耐えて、ある日隣人(お爺ちゃんを連れてきた人)がお爺ちゃんの顔色がとても悪いので、いろいろ話した結果、私の診療所に来たのです。
お爺ちゃんの脈診は、とても弱い脈。舌は赤くて潤いある。舌苔は黄色くて分厚い。
今の症状は、
- 食べたい気持ちはあるけど、少し食べただけで胃腸が腫れて辛い
- 便秘
- おならがとても多くて臭い
- 食欲はまだ良い
- 息が吸いづらい
病状は簡単明瞭です。
中焦の損傷で、上と下がつながりません。
上は食欲があるけど、少し食べただけで胃の膨満感が出る。
下は大便が出ない。
このような胃腸の問題は、たくさん見てきたので簡単です。
すぐ処方箋出しました。
10日分。
実はお爺ちゃんの状態だと1ヶ月分の漢方薬を出しても多くないです。
ただし、本人が漢方薬を飲んだことないし、年も年だし(81歳)、飲んでから様子を見る事にしました。
面白いのは私が問診する時、おじいちゃんが無意識に話した一言。
「お医者さんすら抗がん剤をやりません。」
お爺ちゃん夫婦は頷いてました。
彼らが行った病院、胃腸科のある先生は胃がんになったけど、手術をしただけで抗がん剤はしてない。漢方薬と他のもので治しているそうです。
これは本当に笑い話です。
中国の俗語「己所不欲勿施于人」
己の欲せざるところは人に施すなかれ。
抗がん剤の猛毒と無効はお医者さんも知っているけど、自分が病気になったらやらない。でも、患者さんには勧める。
少しの良心でもありますか?
昔、タバコ業界がみんなに叩かれた時、タバコ業界の人はこんな話をしたことがあります。
タバコは自分が吸うものではない。
有色人種、貧乏人、婦人、児童に吸わせるものだ。
この話が出てから、タバコ業界は騒動になりました。
今の医薬業界にも、似てる話が流れているでしょう。
抗がん剤はお医者さんに使うものではない。他人に使う、特に無知な人に使う。
台湾には許達夫という脳外科医がいました。
30年間で1万件以上の手術をしている先生です。
ある日、彼は大腸がんになり、とても驚いてました。
幸いにも彼はお医者さん。
幅広い調査と研究をしたあと、彼は抗がん剤も放射線もやらない。
この決定は彼の同僚に、悪質な模範になったと指摘されました。
医学業界にとっては悪質な模範でしょう。
しかし、自分にとっては賢い決定です。
彼は今でもちゃんと生きていて、テレビの取材まで出ました。
私は中医師で、よく自分で漢方薬を試します。
毒性が強い漢方薬を飲んでも大丈夫だけど、患者さんに出す時は気をつけます。
西洋医学は良いですね。
毒性が強い薬品は、自分では怖くて試さない。
患者さんに飲ませるのは、慈悲もなく使うときは一秒も油断しない。
怖いものないでしょうね。
患者さんは入院治療を始める時、すでにたくさんのサインをしているから。
死んでも良いと同意書にサインしたら、お医者さんも激毒物をバンバン使うわけ。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。