半年も治らない歯茎の痛み、鍼3回で治した例

こんにちは。李哲です。

今日は簡単な鍼灸症例。太谿穴で歯茎の痛みを治した例です。

 

一人の女性。40代。

持病の治療の時、一つ悩みの相談がありました。


「歯ぐきが痛いのが治らないけど、鍼で治せますか?」 

 

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私「もちろん治療できます。両側の歯ぐきが痛いですか?」

彼女「そう、両側が痛いです。」

 

片方が痛いのか両側が痛いのかを聞くのは、鍼1本追加するか2本追加するかを決めるためです。

 

彼女の話を聞いてから、いつものツボ以外に左右の太谿を刺しました。

 

1回目の治療を終えてから痛みは減り、3回刺したあとは歯茎が痛のが治りました。1ヶ月以上経ってからも、痛みが再発していません。

 

彼女は私に話しました。

歯医者さんに半年も通ったけど、治ってないです。前回、台風が来た時キャンセルした以来、歯医者さんには行ってないですね。もう治っているし。」

 


 

なぜ足の太谿穴を刺しただけなのに、歯茎の痛みが治ったのか?以下で説明します。

 

彼女の歯ぐきが痛いのは、「腎虚証」の一つです。もっと厳密に言うと「腎陰虚」。


「腎虚証」は以下の記事で詳しく説明したので、参考にしてください。

 

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「腎陰虚」で腎臓の陽気(火)が上がり、周りの組織を刺激するから痛みが生じます。口内炎が起きる仕組みとも同じです。

 

ただし、これは「虚熱」で「実熱」ではありません。「実熱」は確実に炎症で赤く腫れて痛い・膿がたまるケースが多いです。つまり、西洋医学でいう炎症同様で、抗生物質が有効かも知れない。

 

「虚熱」は本当の炎症ではないので、抗生物質を使っても効きません。

 

太渓は「滋陰補腎」の効果があり、足りない陰を補うことができます。陰が増えれば、浮いている陽気(火)も自然に戻る。

 

これが鍼灸で歯茎の痛みを治せる簡単な理屈です。

 


 

ほかの漢方医が言うのは、歯の痛みを治す時、漢方薬は百発百中。そして、歯が痛い原因(便秘など)も説明しました。以下の記事、参考になると幸いです。

 

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歯の痛みがあったら、鍼灸医・漢方医に治してもらってください。病院より治りが早くて副作用がありません。

 

歯が折れた以外、歯医者さんにはなるべくかかわらないでください。抗生物質・麻酔薬…みんな副作用が強くて後遺症が残るかも知れない。


以下は歯科医院に通って、余計な病気になった患者さんの例です。入れ歯治療をしてからベロが痛くなった女性、本当にかわいそうだとしか言えない。

 

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