貨幣状(かへいじょう)湿疹を治した鍼灸治療例(下)

こんにちは。李哲です。

今日は続きの記事。

最初の1は、以下をご覧ください。

li-hari.hatenablog.com

 

2018年7月18日。

彼女の報告:

唇のまわり(特に上)、右腕(特に合谷穴あたり)湿疹の縁から浸出液が少し出ている。

 

「最近、自炊が減って外食が多いからかな?あと、漢方薬も数日前から切れているのも原因かも知れません」と彼女は言ってました。

 

今日はいつもの鍼。

 

2018年7月21日。

彼女の報告:

前回の鍼をしたその夜から浸出液が減り始め、ほとんど出なくなった。

 

私が彼女の腕を見たら、かなりきれいになってました。

色は少しくすんでいますが、かゆみなどないので漢方薬はとりあえずストック。

 

2018年7月26日。

彼女の報告:

前腕の一番大きな湿疹の中央、赤みがだいぶ消えて縁だけまだ少し赤黒い。かさぶたができて痒いそうです。これは傷口が治る前の痒みなので、気にすることはない。

 

左目が少し痒い。

以前発作したときも、左目から始まり右目まで痒みが広がったのです。

 

彼女が言うのは、「目、唇、あご周りは痒みが一切ないし、夜はよく寝れています」 

 

2018年8月7日。

彼女の報告:

右前腕の一番大きな湿疹、縁の一部分だけ痒みがあり、他のところは皮膚の色になってきた。

 

左目の上眼瞼が痒くて、右目は下眼瞼が痒い。ちょうど2~3ヶ月前に発作したとき、一番ひどかった部位だそうです。

 

左手首にあった円型の湿疹は、もう落ち着いて治りに向かっている。

 

彼女が言うのは、「前回の鍼をしてから、更に良くなっている感じがします」

 

唇周りの皮膚は、ほぼ治っているので、今日は二間は刺してない。彼女もすごい響いて痛いと言うので。

 

2018年8月10日。

彼女の報告:

左右の合谷穴あたりの円型湿疹は、とても良くなっている。

右前腕の一番大きな湿疹は、上部の縁だけ少し赤い。

 

彼女が言うのは、「以前は痒くてかくと腫れて盛り上がったりしたけど、今は盛り上がらない。赤みが少し残っているだけ」

 

耳の外側にブツブツができて痒いと言うので、今日は翳風を追加。

 

2018年9月5日。

彼女の報告:

8月中旬くらいから良くなっているので、漢方薬は飲んでない。鍼治療だけ続いている。

 

いま手の皮膚は、ほぼOK。見た目は少しだけ黒いけど、前みたいな痒み・浸出液が出たりはない。唇周りもきれいになりました。

 

夜中に右前腕が少し痒いけど、掻いても前みたいに浸出液が出ない。目は少しだけ痒いそうです。

 

鍼をしている時、彼女の唇が乾いて裂けているように見えたので、話を聞きました。彼女も唇が気になって、全体的にまだ治ってないと思っているそうです。

 

唇が乾燥して裂けるのは、脾臓の問題なので、今日は両方の公孫を追加。

 

2018年9月7日。

彼女の報告:

前腕、手、唇周りの皮膚は良好。

続けてツルツル感の肌になる感じがする。

 

前回の唇が乾いて裂けたから、公孫を追加しましたが、今日見たら唇は普通でした。

 

あれ?と思って、彼女に確認してみたら、彼女が笑いながら言ったのは「良くなったからすっかり忘れちゃいました!」

 

1回で乾燥した唇が治るなんて、施術した私も信じられません。

 

皮膚の調子はほとんど良くなっているので、今回の治療は一段落つき。残りは引き続き、色素沈着が薄くなるように頑張るだけです。

 

記事の最後には9月5日に撮った写真があります。2ヶ月前の画像も一緒に載せますので、比べてみてください。

 

今回の治療で漢方薬のおかげもありますが、週2回鍼に通ってくれたから、このような変化があったでしょう。

 

6月8日から8月中旬頃まで、2ヶ月ちょいかかりました。

 

いつも1~2回で治して鍼治療例ばかり書いて、皆さんに錯覚を与えたらごめんなさい。

 

なんでも1~2回で治るとは限らないです。

週2回で数ヶ月かかるのも多いので、ご了承ください。 

 

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以上の2枚は7月11日に撮影したもの。赤みがあって、周りの皮膚と色が違うけど、滲出液が出なくなり痒みもなくなっています。

 

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9月5日に撮影した画像。貨幣状のところは、ほとんど見分けがつかないくらい。多少の色素沈着はありますが、時間が経てば治ると思います。

 

ステロイド剤は西洋医学の先生にとって、皮膚病を治す「救命の薬」。ステロイド剤がなかったら、なにも治せない。

 

中医学にとって、皮膚病は難しいことはありません。

 

私は今でも覚えていますが、去年一人の女性が皮膚の痒みで来ました。

鍼する時も痒かったです。しかし、鍼を刺して3分も経たないのに、彼女が笑いながら言うのは「さっきまでの痒みが全部消えた」

 

そのとき刺したツボは、合谷、曲池、血海、三陰交、築賓。

 

アトピー肌であろうと湿疹であろうと、虫刺されであろうと薬疹であろうと、この5つのツボはすべての皮膚病に有効です。

 

(おわり)