貨幣状(かへいじょう)湿疹を治した鍼灸治療例(上)

こんにちは。李哲です。

今日は私の鍼灸治療例。貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)の施術記録です。3回に分けて書きました。

 

先に患者さんの簡単な紹介をします。

 

女性。40代。

足つぼ整体のお店のときから来てましたが、鍼灸院になってからは、皮膚の為に鍼治療を続けていました。

 

彼女は小さい時に皮膚のトラブルがあって、ステロイドで治したそうです。使ったのは子供の時だけで、脱ステしてからだいぶ年数は経っている。最近またあちこちに湿疹が出始めました。

 

ステロイド剤をたくさん使って、完治したように見えますが、本当は治っていません。

 

薬でふたをして、症状が出ないように抑え込んだだけ。免疫力が弱くなった時は中から爆発して現れるのです。

 

今回は蓋を閉めた所から爆発したので、そうとう手を焼きました。彼女の治療は、もとの皮膚を治すと言うより、化学薬品の毒素との戦い。

 

鍼治療は2ヶ月ほどかかりましたが、状況が良くなったので記事にすることにしました。画像撮影など協力して頂いた彼女に感謝します。

 

以下は施術記録。

 

2018-6-8

今日は初めての鍼ではない。

以前から2週間~1ヶ月に1回きました。

 

今回来た理由は、湿疹が大量に爆発。

「しっかり治すために、週2回くらい詰めて来たい」と彼女は言ってました。

 

きっかけを聞いたら主な原因は、家の引っ越しでゴムの手袋を肘まで装着して作業したら、手が蒸れたのか肘下まで赤かゆい湿疹が発生したのです。

 

発生した部位は、主に右前腕と右合谷穴あたり。

右前腕のは広い範囲で大きな楕円形の湿疹ができて、中から滲出液が出ていました。

 

以前、足に出た楕円形の湿疹は、少しだけ再発しそうな気配があるけど、今のところは大丈夫。

 

唇の上は、赤くて腫れているのがまだあり。

目のかゆみは、以前の鍼でだいぶ楽になったけど、少しだけ気になる。

 

今日鍼したのは合谷、二間、曲池、三陰交、血海、築賓、内関、内廷、足三里、地倉、関元、中脘、巨闕、天枢。

 

そして、委中で刺絡。

 

皮膚の事に関して、彼女は昔のことを教えてくれました。

「小さい時から皮膚のトラブルがあって、病院の診断では貨幣状(かへいじょう)湿疹。毎年秋冬の頃から発作し、円型の湿疹が伝染されたように徐々に広がり、翌年の夏になると治ってきました。

 

当時は唇の周りにも湿疹ができて、ステロイド剤をよく塗ったのを覚えています。今赤痒くて腫れている唇の上が、ちょうど昔ステロイド剤をよく使った部位です。

 

私は彼女に説明しました。

「昔ステロイドを塗ったところに毒素が潜んでいたから、今はその所から出ています。解毒を進めば、徐々に良くなるはずです。」

 

ここで分かりますが、ステロイドを塗ったところは、大人になってから再発する可能性がある。しかも、塗ったところに再発。

 

2018-6-12 

彼女の報告:

前回漢方薬を煎じて皮膚に塗ってみたけど、逆に痒みが増えて止めた。家にある菊のアロマ精油を塗ってみたら痒みが楽。

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菊花:皮膚の炎症に良く使われる生薬の一つ。

前回私が診た時は、患部から滲出液が多く出ていたけど、今日見た限りでは出てなかったです。乾いて白く裂けている模様が見える。

 

前回の鍼して、唇上の腫れは引きました。

皮膚がボロボロ剥いて脱皮するのは変化なし。

 

便通を聞いてみたら、粘土様。

毎日ではないが、たまに黒い便が出る。

 

彼女は去年、胃酸逆流の症状もあったので、今の黒い便は胃腸に溜まっていた瘀血が出て、便が黒いと思います。

 

病院の先生のアドバイスで○○酸を飲んでから、便の色がだいぶ黄色くなってきた。

 

彼女が言うのは、「最近皮膚が強くなったのか、掻いても腫れて滲出液が増えたりはしなくなりました。」

 

余談話ですが、

ステロイド剤は私が大嫌いな薬。

 

これに対して、きっと理解できない方がいるでしょう。

「皮膚の痒みがすぐ消えるし、ひどい湿疹も消えるから良いのではないか?」

 

あなたはステロイドの被害者を見てないから、こう言えるだけです。

 

確かに、使って翌日には湿疹・痒みなど消える。

しかし使い続けると、ステロイド剤を止めた時にもっとひどくなります。

 

そして、薬が段々効かなくなり、もっと強い薬を塗らないとダメ。

 

徐々に皮膚の穴が死んで、汗をかくことができない。最後は象の皮みたいに分厚くなり、常に痒みが伴ってイライラ、掻きまくっている。

 

ステロイドを使わなかったら、こんなことになったでしょうか?

 

副作用はこれだけではない。ほかには肝臓と腎臓と心臓が壊れるので、いわゆる多発性筋炎(皮膚筋炎)などの難病にもなります。

 

以下は一人の被害者の治療例。

読んで見れば、私の怒りが分かるはず。

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li-hari.hatenablog.com

 

~続く~

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