多発性筋炎・皮膚筋炎は、13回の足つぼ整体と漢方薬で完治。同時にアトピー性皮膚炎の痒みは70%減って、皮膚の潤いが増えた(1/3)

【※本記事は2019-07-16更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

多発性筋炎・皮膚筋炎、ひどい痒み・汁が出るアトピー性皮膚炎の治療記録です。

 

多発性筋炎/皮膚筋炎とラムゼイハント症候群は治り、アトピー性皮膚炎とレイノー病(手足が冷えて紫色になる)も大幅に改善したけど、まだ完治はしていません。


この記事を見て、鍼治療に来る多発性筋炎(皮膚筋炎)・ラムゼイハント症候群・顔面麻痺・アトピー性皮膚炎患者さんに呼びかけします。

 

西洋薬(ステロイド.免疫抑制剤など)と鍼治療を併用する場合、良くはなりません。鍼治療の効果を最大限にするためには、先にステロイドを止める必要があります。

 

以下は指定難病されている多発性筋炎・皮膚筋炎、アトピー性皮膚炎だと診断された女性の詳しい治療記録です。参考になると幸いです。

 

 

多発性筋炎治療にステロイドを使ってから、ひどいアトピー性皮膚炎になった患者

以下からは本文に入ります。

患者さんは女性、30代、茨城県から来ました。

 

初診日は、2014年12月4日。

(当時はまだ足つぼ整体の時で、鍼はまだやってない)


彼女が持ってきた10個の質問表には、たくさんの症状が書かれていました。

 

以下は引用文。

⬇️⬇️⬇️

2009年、多発性筋炎と間質性肺炎になり、治療としてステロイド内服。当時、腕が上がらず、ペットボトルの蓋が開けられませんでした。

 

半年後、筋肉の痛みは楽になり、全身のちからも入るようになりましたが、皮膚炎がひどくなり顔から汁が出るようになりました。

 

東洋医学の病院に行き、先生の指示のもと、ステロイド減量していく。

 


 

2012年35歳のときからステロイド内服せず、現在に至ります。

 

2012年、茨城県に引っ越しして、前通った東洋医学の病院には行ってない。

現在は茨城県の病院に通院中。

 

2ヶ月前から両腕の重だるさ、大腿の重だるさがある(日常生活には支障がない)。

 

病院の採血データもCK200(200までが正常値)だったのが、10月は550。11月は670まで上がりました。

 

病院の処方も、ステロイド剤7mg→15mgへ増え

免疫抑制剤の使用も考えると言われました。

 

しかし、私は病院の処方薬内服してないです。

 


彼女が書いてくれた皮膚炎がひどい場所

 

▲赤い☓☓の部分は皮膚炎がひどい部分です。

左乳頭.両腋下から汁が出ます。

2週間前より皮膚の赤みが軽減、かさぶたも落ちる量が減りました。

 

以下は10個の質問表の一部:

①11時半に寝て1時に目が覚める。その時、皮膚が痒く(腕、肩、腋下、背中、下肢)て、掻いています。

 

李哲説明:これは肝臓に毒素が溢れているから、1時に目が覚めるのです。

 

手足はすごく冷たい。

冬の外の空気に触れると、手足は紫色になります。

しかし、1年前と比べたら、手足は暖かくなって来ました。

 

(李哲説明:紫色になるのは、一般の冷え症を遥かに超えている。これは心臓が相当弱まっていること。西洋医学では「レイノー病」と言います。)

 

普段は汗をかかない。寝汗はあり。首、腋窩に汗をかきます。辛いものを食べると顔だけすごく汗をかく。

(李哲説明:これは、臍下の冷えがひどいから、体の熱が逆流して顔だけに集まり汗が出る。)

 

小便に泡が立つ。

(李哲説明:これは腎臓の働きが弱いことです。)

 

便通は1週間に1回。

(李哲説明:1週間に1回の便通はひどい!便通は心臓と腎臓、あと肝臓とも関係があります。)

 

彼女がカルテに書いたのは、少しでも体質改善をしたい。

↑↑↑

引用終了。

 

ステロイド剤は、治しにくいアトピー性皮膚炎を作り出す!


彼女の治療歴をみると、最初は多発性筋炎

半年のステロイドの副作用で、アトピー性皮膚炎がひどくなっています。

 

これを見ると、みんなおかしいと思うでしょう。

 

ステロイドは、アトピーを治すものではないのか?

なんで逆にアトピー性皮膚炎になる?

 

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ここで皆さんの錯覚があります。

 

ステロイドで皮膚が綺麗になったように見えるけど、触ってみて下さい。

ステロイドを塗った所と周りの皮膚は、感覚が全然違います。


ステロイドは皮膚を治してない。

ただウィルスなどを体内に押さえ込んで、症状が出ないだけ。

 

いったん、ステロイドを止めると、とんでもない痒みが襲ってくる。

皮膚がボロボロになる。

他にもいろいろ副作用があります。

 

多発性筋炎は西洋薬で治ったのか?

 

数値からみると、良くなってない。

彼女の自覚症状からみても、良くなってない。

 

多発性筋炎が治るなら、難病指定もしないはず。

 

良くなったところか、ステロイド剤の副作用で、全身のアトピー性皮膚炎になっています!

 

臨床では、ステロイドを副作用でひどいうつ病になった女性もいます。どうぞ以下の記事をご覧ください。

 

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多発性筋炎・皮膚筋炎は、13回の足つぼ整体と漢方薬で治り、アトピー性皮膚炎の痒みは70%減って、皮膚の潤いも格段に増えた

 

治療の方向原則として、心臓の強化が最優先事項。

あとは、肝臓の解毒作業を助ける。

血液の毒素を減らさないと、アトピーが良くならない。

 

心臓が強くなれば、

①手足の冷え症が良くなる。

②睡眠の質がが良くなる。

③生理の周期など規則正しくなる。

 

以上の3つの項目から、彼女が良くなっているかどうかが分かります。

 

もう一つの自覚症状は、皮膚が良くなること。当たり前の話ですが。

 

彼女は家が遠いので、月1回、多い時は月2回のペースで来てました。

足つぼ整体を受けてどうなったのか、鍼治療を受けてどうなったのか、次から説明したいと思います。

 

足がすごい細くなり、冷たい足が暖かくてなって、元気が出てきた

 

2014年12月4日。

1回目の足つぼ整体。

 

足つぼ整体のあと、「足がすごく細くなった」と喜んでました。

施術している間、手は少し暖かくなって来たけど、またすぐ冷たくなり、「足はだいぶ暖かくなった感じがする」と言ってました。

 

施術のあと、だるいより元気になった。

彼女が言うのは、「さあ、帰って掃除するぞ!の元気です。」

 

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アトピー性皮膚炎の痒みは70%減って顔の赤みが減り、睡眠がとても良くなってグッスリ寝られる

 

2015年1月10日。

2回目の足つぼ整体。

彼女が言うのは、痒みは70%減ってきました(昔は夜中に痒くて起きてずっと掻いた)

 

睡眠はとても良くなり、夜間頻尿が治って、ぐっすり寝れる日が増えてきました。

(昔は1~2時間に1回トイレに行った)


筋肉酵素の正常値が200なのに、この前の検査データでは1000(10月までは500~700だった)。病院の先生はびっくりしたそうです。

 

でも、彼女本人は特に辛い所がないと言ってました。

 

今日は両腕が少し痛い。

大腿は歩きすぎたのか筋肉痛。 

「顔の赤みは、良くなったね」と他の人に言われた。

 

「前は痒くて掻くと皮膚がボロボロ落ちたけど、今は掻いてもあまり落ちなくなりました。前より皮膚が強くなっています」と、彼女は言ってました。

 

私が触ったら手はまだ冷たい。

足は前より暖かくなっていました。

 

どんなにひどい冷え性でも、足つぼ整体を続ければ治ります。以下は、とんでもない冷え性の女性、治すのに苦労したけど、最終的にいろいろ改善して良かったです。

 

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多発性筋炎の検査に使うCK値は、筋肉痛と関係がない!

 

2015年2月7日。

3回目の足つぼ整体。

 

手足はまだ冷たい。 

最近は夜中2~3時の間に目が覚める。

夜は目ヤニがたくさん出て、目がとても痒い。脇と腋窩まで痒くて辛い。

 

尿中の泡は、まだたくさんある。

尿中の泡が立つのは、腎機能低下が原因です。

大量のステロイドが腎臓を壊した元凶。

 

両手の皮膚の裂けているのがひどい。

この前、病院の検査で肝臓とCK値が悪いから、「このまま薬を飲まないと間質性肺炎になる」と言われたそうです。


でも、彼女は「CK値が悪いけど、どこも筋肉痛がないし、だるくもないです」と言ってました。

 

ここで分かりますが、CK値は筋肉痛と直接な関係がない。

西洋医学の検査には問題があります。

 

以下は一つの鍼治療例。

腫瘍マーカー検査でビックリする値が出ているのに、癌細胞が見つからないという笑い話。

 

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2015年3月19日。

4回目の足つぼ整体。

 

最近は、腋窩からも汁が出る。

唇の周辺も赤く腫れて、皮膚が一か所かなり違う色になっている。

 

生理前は、すごくイライラ。

まだまだ生理の調子が狂っているのが分かります。

彼女は最近、漢方の煎じ薬を飲み始めました。

 

健康な生理はどんな症状があるのか、以下の記事をご覧ください。

 

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多発性筋炎のCK値が、一気に1400から900まで下がった

 

2015年4月17日。

5回目の足つぼ整体。

 

2~3日前から痒みがひどい。

生理前のせいでもあるそうです。

 

右顔、首と胸などを掻くと、ダラダラと汁が出る。

煎じ薬を飲んでから、筋肉酵素(CK値)が一気に1400から900に下がってきた。

 

体は暖かくなったけど、手足はまだ冷たい。

 

ここで分かりますが、漢方薬はステロイド剤みたいに筋肉酵素の値を下げる事ができる。つまり、多発性筋炎の治療ができます。

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アトピー性皮膚炎の汁が出るのは治って、CK値が900から600に下がり、病院の先生は「ありえない!」と言った

 

2015年5月29日。

6回目の足つぼ整体。

 

先日、病院の検査で筋肉酵素の値が900から600に下がってきて、病院の先生はびっくりしていたそうです。そして、先生が言うのは、通常は1ヶ月で、ここまで下がるはずがない!」

 

それはそうでしょう。

西洋医学の治療では下がらないけど、中医学だと話がまた別。

 

今は皮膚を掻いても、ボロボロ粉が落ちたりしない。汁も出なくなった。痒いのは胸と腋窩のみ。痒い時間帯は決まって、夕方6時と夜11時半くらい。

 

6時は腎臓の経絡の時間帯。

11時半は胆嚢の経絡の時間帯。

つまり、今腎臓と胆嚢の経絡に毒素が集中していること。

 

煎じ薬を飲んでから、体の冷えは前よりずいぶん良くなった。今日触って冷たいのは、雨に濡れたから。

 

小便の泡はたくさん減り、今は1日1~2回くらい泡が見える。腎機能は良くなっているけど、まだダメです。

 

尿に泡が出るのを改善した鍼治療例は、以下の記事が参考になります。

 

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多発性筋炎の時によくあった、上半身の筋肉痛は治り、手足の冷え性がさらに改善した

 

2015年6月24日。

7回目の足つぼ整体。

 

両目と腋窩はたまに痒くなるけど、掻いてもボロボロ粉が落ちたりしなくなった。

 

前回の生理は38日で来て、今回は39日。

これは子宮が冷えている事を示す。

 

多発性筋炎の時よくあった上半身の痛みは、もう治ったそうです。

 


 

2015年7月24日。

8回目の足つぼ整体。

 

痒みはまだあり。

以前より手足が暖かくなり、ご主人がびっくりして「漢方薬はすごいね~」と言ったそうです。

 

鍼治療も冷え性に対して治療効果が良いです。

以下は一人の鍼治療例、どうぞ参考にしてください。

 

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皮膚が強くなり、皮膚の潤いが出てきたことに感動した患者

2015年8月29日。

9回目の足つぼ整体。

 

肝機能の数値は少し高い。

筋肉酵素のCK値は250。あと50くらいで正常値になる

 

首の皮膚は汗をかいても、昔みたいに痒くならない。手の皮膚は擦ってもボロボロ粉が落ちなくなった。

 


 

2015年9月18日。

10回目の足つぼ整体。

 

汗をかいたあと、痒いのはまだあるけど、以前より皮膚が潤う事で彼女は「ちょっと感動した」と言ってました。

 

皮膚炎を治す時、鍼治療も良い効果があります。

以下は、太陽光に当たるとブツブツの痒い湿疹が出るのを、数回の鍼で治した例。参考になると幸いです。

 

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アトピー性皮膚の潤いが格段に変わり、手のかゆみも激減した

2015年11月20日。

11回目の足つぼ整体。

特に変化なし。首と鎖骨あたりは痒い。

 


 

2015年12月8日。

12回目の足つぼ整体。

煎じ薬が変わってから、皮膚の潤いが格段に変わったそうです。手のかゆみも激減。生理はまだ50日~60日の周期。

 

足つぼ整体を継続することで、肌がツルツルスベスベになった患者さんもいました。以下の記事、参考になると幸いです。

 

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CK値が正常値になったので、多発性筋炎は完治。でも、ほかの症状があるので治療は続く

 

2016年1月28日。

13回目の足つぼ整体。

 

病院の検査では、筋肉酵素のCK値が正常値になりました。

多発性筋炎・皮膚筋炎の特徴となる筋力低下、筋肉痛などもないです。

 

つまり、多発性筋炎は完治!

 

1ヶ月に1回の足つぼ整体。

去年の3月から漢方薬飲み始め、約10ヶ月の漢方薬を飲んで、西洋医学でいう多発性筋炎は治りました。

 

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しかし、彼女はまだほかの自覚症状がある。中医学の健康基準から診ると、まだまだ足りないです。

 

夜10時くらいになると、首の前と鎖骨あたりは猛烈に痒くなるけど、10分くらいで収まるそうです。

 

今回の生理は30日周期で来て、前回の生理は50日周期。

手指関節の間が裂けて、出血するのもなくなり、顔の皮膚もわりといい感じだそうです。

 

~つづく~

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