こんにちは。李哲です。
アメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。
もとの中国語本文のリンク先は、
(2014.6.23 発表)
妊娠中、お腹が痒いのは「当帰芍薬散」で簡単に治る
妊娠はおめでたい事です。
しかし、妊娠中は苦痛が多いのも否定できない。例えば、妊娠中お腹のひどい痒み。
これはうっとうしいものです。
痒くなり始めると、妊婦はイライラで寝ることすらできません。
薬を使いたくても西洋薬の副作用が強いし、胎児のために妊婦はむりやり我慢するしかないのです。
なぜお腹の痒みがあるのか?
原因さえ分かれば、治療は簡単です。つらい痒みを出産する日まで我慢しなくて大丈夫。
お腹が冷えて大量の水がたまっのが、お腹の痒みの原因です。
以前、一人の妊婦さん、妊娠後期になってお腹の皮膚が痒くて我慢できないレベルでした。「当帰芍薬散」を飲んだあとに尿がドンドン出て、お腹の皮膚の痒みはすぐ治り。
一人の妊婦さん、妊娠後期にお腹が異常に大きかったです。周りの人たちはみんな双子だと言ったけど、実は羊水が多すぎるのが原因。
この妊婦さんも、お腹の痒みがありました。しかし、薬の副作用が怖くて、漢方薬も飲んでないです。
「当帰芍薬散」は妊婦さん専用で、効果的かつ安全な漢方薬です。今は西洋薬の副作用が氾濫してみんなが警戒しているから、漢方薬までやつあたりに当たりました。
もう一人の妊婦。
妊娠中にお腹が痒くて、スイカの皮でお腹を擦れば痒みが止まる「情報」を見て、1ヶ月続けたそうです。けっきょく生まれた子供は痴呆症。
お腹の痒みは、妊婦の体内の冷えが原因です。なのに、冷やす作用があるスイカの皮でお腹をこすると、体内は更に冷えます。内臓が冷えると成長する力が抑えられるので、赤ちゃんも痴呆症になるわけです。
李哲の説明
妊娠中にお腹が痒くなる妊婦さんは、まだ治療したことがありません。ただし、「当帰芍薬散」の凄まじい効果は、自分の目で見たことがあります。以下の記事をご覧ください。
「当帰芍薬散」は『傷寒雑病論』に載った有名な処方です。
1800年前から使われて来たのに、今は西洋薬の副作用でみんながビビって、漢方薬すら怖くて飲めない。西洋薬と漢方薬は、まったく違う物だという事も知らない患者さんも本当に。。。
漢方薬に対する誤解、間違った知識はいまだに多いです。例えば「漢方薬はみんな毒を持っている」。「漢方薬は毒で毒を制する」。中途半端の知識が多いので、鵜呑みにするのはダメです。
薬が怖いなら、鍼灸を受けてください。鍼は薬物治療ではないので、副作用はまったくありません。以下は一つの鍼治療例、参考になると幸いです。
妊婦さんに対する鍼灸治療。
臨床でよく知られているのは、逆子をお灸で治すことでしょうか。ただし、お灸は中途半端な数をすえると全く効果が出ません。過去記事でも説明しているので、どうぞご覧ください。
逆子を鍼2回で治した例と、逆子を治すお灸の注意点に関して説明する
実際に、鍼灸は逆子を治すレベルで終わりません。
足のむくみ、腰痛、坐骨神経痛、つわりで気持ち悪い…なんでも解決できて、副作用がないです。以下の関連記事は、様々な妊娠中の不調を治した症例(漢方薬・鍼灸)です。
困っている妊婦さんは、ぜひ信頼できる漢方医・鍼灸医に診てもらってください。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。