【※本記事は2019-06-01更新しました】
こんにちは。李哲です。
1年で約20回の鍼治療で、乳癌のしこりが小さくなった女性の例です。
一人の女性、40代。
だいたい2週間に1回来る方です。
2017年の年末、彼女から聞いたのは「乳がんのシコリ(腫瘍)が減りました。」
どのくらい小さくなったかは、精密機械で計ってないので分かりません。あくまでも彼女の体感です。
去年のカルテを見たら、その時彼女が言う乳癌のサイズは3~4㎝。
この1年で彼女が通ったのは24回です(2週間に1回)
腫瘍の場所はちょうど左の心包経にあったので、治療としてはいつも右の内関穴と大陵穴だけを刺しました。
毎回、彼女の主訴は乳がんの腫瘍がメインではなかったので、子宮筋腫と首肩コリと腰痛、あとは鼻の調子(花粉症の鼻水)を対象にしました。
予想外に乳癌のしこりも小さくなり、私も聞いて嬉しかったです。
彼女の花粉症の鼻水が止まらないのは、治療記録があります。以下の記事、どうぞご参考に。
今まで何人か乳がんの患者さんを診たけど、彼女は乳がん治療に集中してないのに、逆に効果がいいケースです。
なぜ彼女は特別に効果が良いのか。
私が分析した最大の原因は、性格です。
彼女の性格をまとめると、
- おおらか
- 楽観的
- 病院の先生の言いなりにならない
乳癌があると言ったのは、1年前の初診日と1年後の今日です。
その間は、乳癌の状況がどうなったかを一切話してない。
毎回彼女が旅行先で出会った面白くい話で、ふたりとも大笑いです。治療に来たのか、お笑いに来たのか、よく分からない状況です。
私が尊敬するニハイシャ先生は、乳癌の論文で言いました。
「恨み、悪口などは止めましょう。」
なぜなら、気持ちの持ち方は、心臓に直接な影響があり、長期的なストレスは乳癌の元になるのです。
詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
乳がんは、もともと難しくないものです。
時間をかければ、徐々にシコリが小さくなります。
私が一番困るのは、患者さんがずっと乳がんを気にしている事。
誰が乳がんで死んだニュースを聞いたら、その夜から「自分ももうすぐ死ぬんじゃないかな?」と怖くなり、その夜から不眠症になる。
ちょっと痛くなったりすると、すぐ「乳がんが悪化したのではないか?」と不安で、ネットでいろいろ自分で調べ、自分で病名を診断します。
これが、いわゆる杯中の蛇影。
このようなマイナス的な思考を変えないと、気の流れを良くするのは無理です。
病は気からと言いますが、これは冗談話ではありません。
特に乳がん患者には、ダイレクトな深刻なダメージがつきます。