鍼灸のあと、黒い血の塊がたくさん出たのは、古い「瘀血」である

【※本記事は2019-05-27更新しました】

 

 

鍼1回で手足が暖かくなってきた女性

こんにちは。李哲です。

今日は私の鍼治療例です。

 

一人の女性、30代。

昔からこちらの足つぼ整体に通った人です。

 

鍼灸院になってから、彼女は3回来ました。 

1回目の鍼を刺したあと、彼女の感想は「手足が熱くなって、足から汗が出る」

 

熱くなるのは彼女だけではないですね。

ほかの患者さんからも言われました。

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2週間後、2回目の施術に来ました。

来た時の話は面白かったです。

 

1回目の鍼を受けてから、生理が来たけど、とてもお腹と腰が重苦しかったそうです。

生理が始まったら、今まで見たこともない、ドロっとした黒い血の塊がたくさん出た。

 

不思議なのは、黒い血の塊が出てから活気満タン

今までの腰痛も楽で、両足も暖かくなってきたそうです。

 

鍼治療で冷え性が緩和されるのは、しょっちゅう聞く感想。

以下はもうひとりの治療例です。

 

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その1週間後に3回目の施術。

施術が終わったあと、彼女が言うのは、「足つぼの時もそうだけど、鍼を刺したあとは血が巡っているのが良く分かります」

 

肩こりと首こりは、なぜか3回目には何も言わず。

おそらく楽になったから、言うのを忘れたでしょう…

 

良くなるとすぐ辛かった症状を忘れる患者さん、少なくはないです。

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鍼したあとに出る黒い血は、瘀血(おけつ)

鍼を刺したあと、大量の黒い血の塊が出たのは、体内に隠れている古い瘀血(おけつ)です。

 

古い瘀血は場所と空間をとるので、その代わり正常な血の場所が少ない。

つまり、貧血症にもなりやすいです

また、瘀血が邪魔すると気の巡りが悪いので、冷えやすいし疲れやすくなります。

 

瘀血が少なくなれば、正常な血がもっと作れて、気の巡りが良くなるので、もちろん元気満タンになり手足も熱くなります。

 


 

1回でこんなに瘀血が出る患者さんは少ないです。

個人差があるので、誰でも1回で瘀血がたくさん出るとは言えないですね…

 

ただひとつ確信できるのは、鍼灸は子宮にとても良い。

鍼灸は病気がないときは滋養強壮になるし、病気になった時はついでに病気も治せます。

 

鍼灸の特徴に関しては、以下の記事が参考になると思います。

 

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鍼灸治療は根本的な体質改善で、投薬治療に頼るのと違う

彼女は一つ心配の事がありました。

「鍼灸を止めると、またすぐ悪くなるのではないか?」

 

おそらく、他の方々も同じ疑問があると思うので、こちらの記事で説明します。

 

一般的に良くなったあとは、簡単に悪くなりません。

鍼灸は体に特別にエネルギーを注入するのではなく、体内を刺激して自分でエネルギーをたくさん作れるようになります。つまり、自己修復.自己治癒力が強くなる。

 

受ける回数が多ければ多いほど、体内のシステムはもっと強化され、基礎体力がどんどん上がる。(栄養点滴.サプリメントなどは直接外からのやつではない)

 

鍼灸などの自然療法は土台作りをしっかりし、徐々に体質が変わるので、ある日外からの支援部隊がなくても、自力でちゃんと回ります。

 

中医学と西洋医学の考え方の違いは、以下の記事でも討論しました。どうぞご参考に。

 

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  • 変な食べ物を食べ続けない
  • 夜更かしない
  • 過労な状態が続かない
  • 体を酷使しない

以上のことをしなければ、身体の気血は順調にめぐります。

 

彼女の体調は最強ではないですが、2回で変化があるので、続けてやればもっと良くなるはずです。

 

いつかまた不思議な感想を聞くのが楽しみです。

 

(おわり)