肺がんの胸が苦しい、呼吸困難、下痢便、不眠症は治り、食欲がとても良くなって、喜んで10日間の旅行に出かけた患者。
【※本記事は2020-05-09更新しました】
こんにちは。李哲です。
ニハイシャ先生の弟子が書いた肺癌治療例を翻訳しました。
西洋医学の手術、抗がん剤を何度も受けたけど肺がんが再発・転移し、西洋医学の治療に失望した白人女性が、漢方薬で様々な症状が治った例です。
中国語本文のリンク先は、肺癌治療例
- 西洋医学の治療で何度も癌が再発・転移してあきれた患者、中医学の治療に来た
- 睡眠と食欲がとても悪くて、味覚がない、精神状態も悪い患者
- 肺癌の原因に対する中医学の解釈と治療法
- 漢方薬を飲んでから、様々な体調の変化が現れた
- 中医学の癌治療は、様々な利点がある
- ニハイシャ先生の評価
西洋医学の治療で何度も癌が再発・転移してあきれた患者、中医学の治療に来た
患者さんは白人女性、55歳。
初診日は2007年12月17日。
彼女は2007年2月14日、呼吸困難で病院に行ったら肺がんだと診断され、すぐ手術で癌を切り取り、手術後は呼吸が大丈夫になりました。手術後、彼女は抗がん剤と放射線療法を34クールも受けました。
これで治ったらと思ったら、2007年の8月に胃が腫れて痛い.便が出なくて病院の検査を受けたら、がんが大腸に転移。そして、また大腸にある癌を切り取り。
手術後は良くなりました。
しかし、2007年10月にまた飲食ができない、排便ができない症状が再発。
検査を受けたら、大腸癌が再発。
また手術して腫瘍を切り取りました。
これで患者さんはあきれて、西洋医学を信じなくなり、中医学の治療を求めて来ました。
睡眠と食欲がとても悪くて、味覚がない、精神状態も悪い患者
私が患者さんを診た時、彼女の睡眠はとても悪かったです。
よく夜中の3~5時に目醒めて、その後は寝れない。5時以後になると寝れる。
ここで分かりますが、患者さんの病気はまだ肺にあり。
大腸にある癌は、肺から来たものです。
肺と大腸は、表と裏の関係。
西洋医学は大腸の癌を切ってもまだできるのは、もとの肺のほうが治ってないからです。
患者さんの食欲は非常に悪くて、味覚もなかったです。
これは患者さんの膵臓、脾臓がダメージを受けた症状。
この状況は、よく手術後の患者さんは、抗がん剤、放射線療法を受けた人に見かけます。
人間の免疫力と言うのは、簡単に言うと人の消化系です。
抗がん剤、放射線療法が破壊するのは、ちょうど人間の免疫力(消化系)。
他の症状は、
- 大便4回くらいで下痢
- 小便の色は濃い黄色
- 精神状態は悪い
- 疲れやすい
- 汗が出やすい
- 夜間は身体が熱くなる、これは陽が陰に入れない証拠
- 足はまだ温かい。手は冷たく、額は熱い
脈診では沈数、1息9至。
眼診:心臓の区域は淡平、肝臓の区域は紊乱、瞳孔の収縮は弱い。
食欲不振、味覚がないのは、以下の鍼治療例が参考になると思います。
肺癌の原因に対する中医学の解釈と治療法
ニハイシャ先生が話したのは、女性が肺がんの原因は、みんな心臓が弱くて母乳を肺から子宮まで送れない、もしくは大便から出せない。母乳が逆流して肺に入って肺がんになる。
肺と大腸は表と裏の関係です。
患者さんの肺癌を切っても母乳は相変わらず出るし、母乳の正常な循環ができない。そして、大腸に母乳が流れて大腸がんになる。
だから、根本は患者さんの心臓を強化して、母乳が逆流して肺に入れないようにして、その後は脾胃(消化系)を強化。
中医学の理論で、消化系は後天のもとです。
もとをよくしないと、気と血が増えないし免疫力も強くならない。今はワクチンで病気を予防するデタラメな発想があるけど、治療もできない医学がどうやって予防するのですか?
患者さんは大量の西洋薬を飲んできました。抗うつ薬、安眠薬、鎮痛剤などで、肝臓の損傷が起きています。
肝臓は一番大事な解毒器官。
患者さんの解毒機能は落ちて、体の回復が遅いのです。
初診の時、私は血を補って心臓を強化し、病状がさらに悪化するのを止めました。
脾臓の強化をして、気と血のもとを確保。
同時に肝臓の解毒作業を助けて、西洋薬の毒素を出す。また、腎臓の強化をして、水が木を産めるようにしました。
大腸と肝臓の間の血管には弁膜がないので、さらなる転移を止めないと、必ず大腸から肝臓がんになります。
漢方薬を飲んでから、様々な体調の変化が現れた
1週間の治療で食欲、睡眠がよくなり始め、精神状態も良くなってきた
1週間後、患者さんは再診察に来ました。
彼女が言うのは、「食欲がだいぶ良くなり、睡眠は徐々に良くなり始め、精神状態も良くなりました。」
私はぱっと聞いて、患者さんにはまだ希望があるのが分かりました。そして、もとの処方箋に心臓を強化する生薬を追加して、1ヶ月処方しました。
肺がん治療例は、ほかにもあります。
以下の記事、どうぞご参考に。
1ヶ月後、食欲はとても良くなり、手足は暖かくなって夜中も目覚めなくなった
1ヶ月後、患者さんは再診察に来て言うのは、
- 食欲はとても良い。
- 夜中の3時~5時は起きなくなった。
- 手足は温くて、額は冷たい。
ほかのは全部良いけど、胸が苦しくて咳が出る。呼吸が浅くて呼吸困難。白い痰が多い。大便は1日5~7回、下痢便の症状が出た。あとは、ぎっくり腰で腰と背中が痛いそうです。
彼女の話を聞いて分かったのは、病状はコントロールされています。漢方薬を飲んでから、病状は最初の肺に戻っています。
同じ処方箋に、痰と咳を止める生薬を追加して、鍼でぎっくり腰を治しました。
腰痛に関しては、鍼治療の効果はとても良いです。
以下の記事、どうぞご参考に。
4ヶ月後、胸が苦しい・呼吸困難は治ったけど、まだ強烈な咳と痰が多い
2008年3月11日。
患者さんは再診察に来て言うのは、胸が苦しいのと呼吸困難は治ったけど、まだ強烈な咳と痰が多い。大便は1日6~8回、下痢便。
ここで私は分かりましたが、一般の生薬では肺に溜まっている痰と水を出すことができない。そして、☓参湯を処方しました。
(ニハイシャ師匠が言うのは:全部の生薬を書いてはいけない。製薬会社と悪徳なやつらが見ているから)
2週間後、彼女の報告は大便は毎日8回、下痢便。
数日前から突然重い風邪になったように、たくさんの白い痰が出る。これを見たら、中の病気が表に出るのが分かりました。
同じ処方箋に痰を減らす生薬を入れて、続けて飲むようにしました。
7ヶ月後、食欲・睡眠・便通・精神状態などの諸症状が良好で、10日間旅行に出かけるという患者
6月15日、彼女は再診察に来ました。
今の症状は、
- 今は手足が温かくて、額は冷たい
- 大便は1日4回、半分形になっている。たまには食べ物が見えるけど、もう下痢便ではなくなった
- 精神状態は良い
- 食欲も良好
- 睡眠もとても良い
「旅行に10日出かける!」と彼女は言ってました。
ここで分かりますが、彼女はもう危険な状態から逃れています。もとの処方箋を粉薬にして、続けて飲むようにしました。
中医学は彼女の命を救っただけではなく、がんの再発・転移も阻止し、同時に患者さんの失った生活クオリティも戻しました。
中医学の癌治療は、様々な利点がある
この治療例で分かりますが、中医学のがん治療は以下の利点があります。
根本から治す
我々はがん細胞がどこにあるか、どのくらい大きいか気にしてない。
問題の根本を探して解決すれば、癌は自然に消えます。
これは師匠のがん治療例を見れば、よく分かります。
あちこち転移したがん患者、主な問題を解決すれば、ほかの癌も一緒に消えるのです。
詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
生活クオリティが維持できる
中医学の治し方は、弁証論治です。
患者さんに一連のつらい症状が出た時、我々は状況によって生薬を使うか鍼治療をするるかで、一連のつらい症状を治します。
例えば食欲がない人は、食欲が出るようにする。
睡眠の質が悪い人は、よく寝れるようにする。
咳がある人は、咳がないようにする。
痛みがある人は、痛みがなくなるようにする。
などなど。
患者さんの生活クオリティは、もちろん良くなります。
西洋医学の治療を受けないほうが、生活の質が高い事実は、以下の記事で詳しく述べました。どうぞご参考に。
がん細胞の再発の予防になる
今でも西洋医学の癌に対する研究は、まだ模索中です。
しかし、中医学は古典の指導のもとで、そして師匠の臨床経験から癌の発生する原因と転移の分析は、明確な方向があります。
だから、予防ができる。
癌の未成形の段階で、自分で診断ができるし治療ができて、病気のさらなる形成と発展を阻止する事ができます。
漢唐中医 顔北辰医師 2008年6月23日記録
ニハイシャ先生の評価
顔北辰医師は、カリフォルニアから来ました。今は私のフロリダ州の診療所で働いています。彼は人柄や性格が良く、患者さんに優しいのでとても患者さんに好かれています。
経方を習ってから、治療のレベルは更にアップしています。以上の例は、彼のたくさん成功した臨床例の一つ。人紀クラスの生徒さんは見れば分かるでしょう。彼がどんな生薬を使ったのか。
私はここでは公表しません。
なにか問題があったら、人紀クラスの生徒さんたちはお互いに討論して下さい。
処方箋は外に漏らさないで。
製薬会社と悪徳な泥棒には、十分気をつけないといけない。
上の患者さん、もし西洋医学の治療を受けなくて、最初から中医学の治療にした場合、とても簡単です。
顔北辰医師は本当に素晴らしい。
私の素晴らしい弟子の中の一人です。
将来はきっと有名な中医師になります。
8月に研修に来る人たちは、その時この治療例の前後を詳しく見ることができます。
本当に素晴らしい弟子。
人柄や性格、勉強も強い。
私と生徒さんたちも彼が好きです。
私のあとを継ぐ人がいて、嬉しいです。
顔北辰医師は2007年11月から私の診療所で働きました。
以上の例から分かりますが、彼は非常に努力しています。
生徒さんたちも頑張って勉強すれば、みんなできます。
もし、生徒さんたちは遊びに行く事しか考えない。買い物しか考えてない。
このような動きは、バカより少し賢ければできるもの。勉強も要らない。
皆さんは大学で遊び系、買い物系など見たことありますか?
生徒さんたちはどうすれば経方で病気治療がうまくなるのか、よく考えて下さい。遊びに行く事とか、買い物ばかり考えなければ、必ず成績が出ます。