妊娠後期の坐骨神経痛を鍼1回で治した例
こんにちは。李哲です。
今日は簡単な鍼治療記録。
一人の妊婦、坐骨神経痛。
今までの経験だと、みんな片方の坐骨神経痛なのに、彼女は不思議と両側のお尻が痛いそうです。
当時、刺したのは環跳一つのみ、両側。
3回鍼を回してすぐ抜きました。
終わった後、彼女が言うのは「だいぶ良いです。お尻に力が入るようになりました。さっきまでは痛くて、お尻に力も入らなかったです」
翌日、彼女は自分で足裏マッサージをしてみたら、坐骨神経痛が完全に消えたそうです。続けて針をする必要もなくなりました。
妊娠中は胎児が左右前後の臓器を圧迫するので、臓器の働きが弱い方は問題が生じやすいです。特に膀胱、大腸は子宮とすごい近いので、頻尿・便秘などの症状が出やすいですね。
彼女の例を例えると、膀胱の経絡に影響が出たので、坐骨神経痛が生じたと考えられます。坐骨神経痛はほとんど膀胱の経絡の問題。
以前、ニハイシャ先生の中医学を勉強する時、ニハイシャ先生が言うのは、「坐骨神経痛は鍼をすれば、その場ですぐ治るもしくは緩和する」
当時の私は半信半疑だったけど、臨床で使ってみたら本当にニハイシャ先生が言ったとおりでした。どんなにひどい坐骨神経痛でも、鍼をした直後はすぐ緩和します。2~3回で治った例も少なくない。
坐骨神経痛をマッサージで治す場合は、時間がかかります。そして、押された時に苦痛も多い。
以下は昔の足つぼ整体の事例です。
読んだことがない方は、どうぞご覧ください。
鍼は3回動かしてすぐ抜くので、苦痛が少なくて効果も高いです。
ニハイシャ先生みたいに1回で治せないけど、少なくとも坐骨神経痛はだいぶ軽くなる。もう少し腕を磨けば、1回で治せるかも知れません。
20年前の大学時代にこんな鍼を習得すれば、どんなに良かったんだろう!と悔しい気持ちもあります。
仕方がないですね…
その時は、まだニハイシャ先生の中医学に出会ってないから。
坐骨神経痛は鍼灸にとって難しい病気ではありません。すぐ効果が見えて、数回で治ります。肝臓に悪い鎮痛剤成分が入った、湿布も要らない。