中性脂肪(トリグリセリド)を下げる仙丹:資生丸(しせいがん)

【※本記事は2020-09-05更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

アメリカでの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、

降三酸甘油酯的神药—资生丸_郑智城

(2011-6-30発表)

 

「杞菊地黄丸」で血圧が下がった黒人

 

一人の黒人、見た目はホームレスみたい。

彼は診療所に入ってきて、「ブラザーの高血圧症をなんとかできないですか?」と質問しました。黒人は、よく自分の同族をブラザーと言います。中国東北の人たちが言う「老兄」と同じ。

 

彼が言うのは、「ブラザーは西洋薬を使っているけど、どうしても血圧が下がりません。」

 

帰る場所もないホームレスなので、複雑な薬を出すのは止めました。ご飯を炊くのもできないのに、煎じ薬は更に無理でしょう。そして、私は漢方薬の既成品を勧めました。

 

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

 

菊花(きくはな):肝臓と目に良い生薬

菊花(きくはな):肝臓と目に良い生薬

 


 

血圧降下薬は、みんな肝臓と腎臓がやられます。

西洋薬はしばらく効き目があるかも知れないけど、時間が経つと肝臓と腎臓がやられ、薬も効かなくなります。以下はコレステロール、血圧を下げる薬を何十年も飲んで、全身の関節痛になった患者さんの症例。

 

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このような時、私はよく滋養強壮剤を出しますが、効果のある時が多いです。

 

黒人「漢方薬は高血圧症を治せるんですか?」

私「もちろん治せます。高血圧症だけではなくて、コレステロール・糖尿病・良性の腫瘍・悪性の腫瘍…何でも治療できます。

 

驚いた黒人「こんな病気、先生は平気に治ると言ってますね。」

私「では、中国人は何をしていると思いますか?ビタミン剤でも売っていますか?」

 

黒人は笑って、「OK、OK、とりあえずブラザーに飲ませて見ます。」

 

数日後、この黒人はまた入って来ました。

ブラザーの血圧は下りました。ブラザーはこの漢方薬がお気に入りだそうです。」

 

▼李哲の説明:高血圧症は比較的に治しやすいものです。以前、足つぼ整体の仕事をした時、関連の症例がありました。以下の記事、どうぞご参考に。

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「資生丸」を飲んで、中性脂肪(トリグリセリド)が500から253になった

 

黒人はもう一つ質問がありました。

「ブラザーは最近の健診で、中性脂肪が500以上だと言われているけど、なにか良い漢方薬ないですか?」

 

私「もちろんありますよ。資生丸という漢方。中性脂肪だけではなくて、コレステロールも下げられます。そのブラザーに飲ませて見てください。」

 

黒人は喜んで漢方薬を持って帰りました。

 

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資生丸に入っている一つの生薬:白朮

 

数週間後、黒人はまた来ました。

ブラザーの中性脂肪が半分の253になりました。病院の先生が言うのはもう少し低ければ(正常は150以下)、ブラザーは薬なしでも大丈夫だそうです。ブラザーのために、もう少し買いに来ました。」

薬を売るために、病気の恐怖を煽る西洋薬の会社

 

いわゆるコレステロール、中性脂肪、血糖値などは、私に言わせるとみんな消化不良の意味。身体の消化・吸収がちゃんとしていれば、このような病気は全く問題ない。

 

資生丸は消化吸収を助ける漢方薬だから、様々な問題が解決できるのです。

 

西洋薬の製薬会社は、くだらない事でも大げさに宣伝し、治さないとどんな酷い結果になると脅迫します。その目的は、西洋薬を売ってボロ儲けするため

 

西洋薬はひどい副作用が多くて、筋肉の萎縮、肝臓と腎臓がやられ、もしくは肝不全と腎不全を引き起こす。

 

洗脳された人たちは、こんな毒物を喜んで飲んでいます。腎不全になり、人工透析になる日まで。

 

私たちの税金はやむを得ず、こんな障害人たちの医療費として使われています。

 

▼李哲の説明:西洋薬以外、最先端の手術も甚大な後遺障害があります。以下は、アメリカのドキュメンタリー映画の感想文。どれだけ酷い目に遭っているのか、見てください。

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中医学は健康に関する医術、西洋薬の会社は毒薬を売る術

  

私は専門的にコレステロールはこの漢方薬、血糖値はこの漢方薬など、売っていません。

 

中医学はもともと、こんな医学です。

この病気にはこの漢方薬、というのはありません。

 

身体が正常になれば、病気も自然に消えます。

 

中医学は健康に関する医術。

西洋医学は疾病に関する医術。

西洋薬の製薬会社は、毒薬を売る術である。

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【▲ 朝鮮人参:資生丸の主力の生薬。】

「資生丸」を3粒飲んだだけで、全身の湿疹が半分消えた例

 

資生丸はもう一つ効能があります。

 

一人の友だちの娘、3歳。 

身体に湿疹ができて、いつも掻きまくってました。

 

私が娘さんの舌苔を見たら、比較的に白で分厚かったです。そして、娘さんのお母さんに 資生丸を一箱処方しました。お母さんは娘に3粒だけ飲ませただけで、翌日に湿疹が半分くらい消えたのです。

 

本当に不思議。

李哲の解釈と感想

鄭智城先生の話は、とても正しいと思います。

身体が正常になれば、病気も自然に消える。

 

中医学の漢方薬・鍼灸は、

体内のバランスを取る学問。

根本から治す医学であります。

 

中医学と西洋医学の違いに関して小論文を書いたのがあるので、参考になると幸いです。

 

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杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)は日本でも売っていますね。興味がある方はリンク先を見てください。一般的に視力回復のために使われているけど、肝臓と腎臓にもいいので高血圧症が良くなったと思います。

 

資生丸は脾胃を強化するものなので、消化吸収がうまくいくようになります。もちろん、血糖値・中性脂肪などにも影響があります。

 

あと、白朮・茯苓・ヨクイニンなど入っているので、湿気を取ってくれるから湿疹も自然に良くなるはず。

 


 

鍼の場合は、高血圧症を治すのに曲池と太衝が最も使われます。他には百会なども鎮静安神作用があるので、血圧を下げられる。過去の治療例があるので、ご覧ください。


li-hari.hatenablog.com

 

湿気を取るのは、消化系を強化するツボ、つまり中性脂肪を減らせるツボです。足三里、中脘、三陰交、地機、陰陵泉、脾兪……山ほどあるので、鍼灸師がその場で判断し、いろいろ組み合わせるものです。

 

私も臨床治療で、中性脂肪が下がった女性患者がいました。

ただし、中医学はトリグリセリド一つだけで健康だと判断する医学ではない。ほかにも、細かい自覚症状のチェックがあるのです。

 

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*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。