生化学者の論文:漢方薬と西洋薬の違い

【※本記事は2019-05-01更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

今日は倪海夏(ニハイシャ)先生の弟子の論文、作者は生化学者です

 

書かれた内容を簡略すると、 

  • 鎮痛剤、抗生物質、抗うつ薬の作用機序はなにか?
  • どんな厳重な副作用があるのか?
  • なぜ漢方薬と鍼灸が、鎮痛剤、抗生物質よりも効果があると言うのか?

 

参考になる情報になると幸いです。

 

中国語本文のリンク先は、

中西藥的比較(一)(一位藥物生化學家所撰寫)

 

 

前書き

たくさんの現代人にとって、陰陽五行論、四気五味などは訳わからんものでしょう。

しかし、現代の薬物生物化学者が、化学理論から漢方薬を解釈すると、皆さんは納得するかも知れません。

 

だから、今日私は化学と生物学の理論から、漢方薬を分析しようと思います。

 

濫用している抗生物質の害 

先に現代人の濫用(overuse)している、抗生物質(antibiotics)を話します。

 

人間の体には免疫力があります。

私たちの免疫系は一つの軍隊みたいに、外からの有害物質(例えば細菌.ウィルスなど)の侵入を防いで、体内の叛乱(正常な細胞が、がん細胞に異変するなど)を鎮圧します。

 

生まれつきの免疫力は、我々を守る「軍隊」です

生まれつきの免疫力は、我々を守る「軍隊」です

 

免疫系が強い人は、病気になりません。

たとえ細菌、ウィルスに感染されても、すぐ自力で治ります。

 

しかし、現代人は養生が分からない。

免疫力を強化して、自分の体を守る事が分かっていません。

 

逆にちょっとした病気でも、すぐ抗生物質を使いたがる。適度であるかどうかも知らないで。

 

抗生物質(antibiotics)は細菌に効くけど、ウィルス(virus)には全然効きません。

 

もし、あなたが風邪を引いた時、抗生物質を飲んでも効果ゼロです。 

なぜなら、風邪はウィルス(virus)が原因で、細菌(bacteria)ではないから。

 

風邪はウィルスが原因、細菌ではない。だから、抗生物質は効かないのだ!

 

風邪のウィルスは数千種類、ワクチンですべて対応するのは不可能

話が飛ぶけど、風邪のワクチン(flu vaccine)は完全にワクチンが要りません。

 

1回オタフクカゼになったら、2回目にはならない。

1回水ぼうそうになったら、2回目にもならない。 

 

なぜなら、私たちの免疫はおたふく風邪と水ぼうそうウィルスの顔を覚えてるからです。彼らが2回目「侵入」した時は、すぐ認識して処理します。

 

しかし、風邪を1回引いて、2回目からは風邪を引かない人はいません。

なぜなら、風邪のウィルスは何百、何千種類もあるからです。

 

今度は風邪は、前回の風邪のウィルスと違う。

ワクチンを打っても、何百、何千種類に対応する抗体が出ません。

 

だから、ワクチンは効かないのです。

 

ワクチンが効くと言うのは「詐欺」。

ほかの中医学の先生の論点も見てください。

 

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自己免疫病は抗生物質の濫用が原因

抗生物質は、免疫(immune suppression)を抑制する・圧し殺す作用があります。

 

免疫系は人体にとって、軍隊みたいな存在。

敵を倒すのは軍隊の職業です。

 

外からたくさんの殺し屋を雇うと、人体の軍隊は仕事しなくなります。

時間が長くなると、軍隊は本職を忘れ、敵か見方かも分からなくなる。

 

長期的に抗生物質を飲むと、免疫系はどんどん弱くなり、もちろん病気にもなりやすくなります。


免疫系が敵と見方の分別ができない時、自己免疫疾患((autoimmune diseases だと言います。

 

現在たくさんの病気は、自己免疫疾患((autoimmune diseases だと診断されていますが、これは抗生物質の濫用が原因であります。

 

抗生物質で薬剤耐性菌が増えるだけではなくて、ほかの問題も起こす。

 

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抗生物質と薬剤耐性菌の深刻な問題

 

抗生物質には、深刻な薬剤耐性の問題があります。

ある期間使うと、もともと有効であった抗生物質が効かなくなる事。

 

なぜなら、細菌と抗生物質が戦ううちに、多数の細菌は抗生物質に殺される。しかし、残りの細菌は生き残る為に変異を起こします。もっと強い細菌になって、抗生物質に耐えられるからです。

 

この時は、更に強力な抗生物質で生き残った細菌を殺さないといけない。同じ劇が延々と続くわけです。

 

強力な抗生物質を開発した結果は、とんでもない強い細菌が生まれる。

もしその日が来たら、本当に人類が滅亡する時です。

 

最高級品の抗生物質が効かなくなり、蜂蜜を使うイギリス病院もあります。なぜ抗生物質を捨てて、蜂蜜で抗炎症作用を果たせるのか?

以下の記事が参考になると思います。

 

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西洋医学が、漢方薬の効き目の仕組みを分からない理由 

 

漢方薬にも、抗菌作用のある生薬があります。

例えば黄連、黄芩、黄柏。

 

この3つを合わせて、「三黄瀉心湯」と言います。

有名な消炎鎮痛剤。

 

具体的な漢方薬治療例は、以下の記事が参考になります。

犬の血便を漢方薬で治した例です。

 

 

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西洋薬と違って、生薬は何千年使っても、薬剤耐性がないし免疫系を抑えてもないです。

 

西洋薬と比べて、なぜ生薬の抗菌作用はこんなに違うか?

 

漢方薬は複雑な団体作戦なので、薬剤耐性菌の問題は存在しない

一つの生薬には、何百種類の化学成分があります。 

一つの処方箋には、また何種類の生薬が入っています。

煎じた一杯の漢方薬は、一粒の西洋薬と比べたら、化学成分は何千倍も複雑です。

 

その化学成分の中には、抗菌作用の成分もあるし、免疫系を強化するのもある。小便を出すのもあるし、副交感神経系を強化するのもあります。

 

彼らは助け合いながら動いている団体みたいに、細菌を殺したり追い出したりします。しかも免疫系を傷つけない。

 

個人作業するのではなくて、団体作業であるため、細菌はすべての化学成分に対して耐薬性が生まれる事ができません。漢方薬を飲み続けて、効かなくなることもないのです。

 

具体的な例示として、葛根湯の働きの仕組みを解釈した小論文を見ればわかると思います。

 

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生薬の一つの成分は、様々な効能を持っている

漢方薬には免疫系を強化するのもあるので、免疫系を抑えるのではなく更に強化します。

 

面白いのは一部の天然抗生物質、例えば黄柏の中にあるベルベリン(berberine)は抗菌作用以外に、抗ウィルス作用と抗癌作用があります。

 

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【 ▲ 消炎作用がある黄柏(おうはく) 】

 

じゃ、生薬中の有効成分を全部出して、薬にすればどう?

これが現在の生化学者たちやる仕事です。

 

私が習ったのは薬物化学。

でも、このような製薬方法は認めません。

 

ベルベリン以外に、黄柏にはまだフェロデンドリン(phellodendrine)オバクノン(obakunoneまたはobacunone)リモニン(Limonin別名obakulactone)などがあります。

 

ベルベリンは黄連の主な化学成分(黄連の10%くらい占めている)。

 

抗菌作用がある生薬でも、作用する所が違う

 

生薬に詳しい人は知っています。

黄連と黄柏はみんな抗菌作用があるけど、作用する部位が違う。

 

黄連は中焦の熱を冷ます。

心の火が強すぎの時にもよく使う。

 

黄柏は下焦の熱を冷ます。

腎臓の陰を補うのにも使用します。

そして、漢方薬で治療するときは、何種類の生薬で一つの処方箋を作る。

 

例えば白頭翁湯

中には、黄連黄柏以外に、また白頭翁と秦皮があります。

 

白頭翁湯の使用例は、以下の記事が参考になると思います。

 

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ベルベリンだけでは黄連、黄柏を代表することができない。 

ベルベリンを抽出して作った西洋薬は中国でも販売してますが、その作用は黄連、黄柏のごく一部の成分にしかなりません。

 

時代とともに、西洋医学の考え方が変わっている

 

抗生物質は西洋医学の理論:「single bullet, single target」からの産物です。

 

100年前の生化学者たちは、一つの病気(single target)に対して、一つの化学薬品(single bullet)があれば、病気は治ると信じてました。

 

だから、生化学者はスーパー薬品(magic bullet)の開発に努力してました。

 

時代の流れと共に、もっとたくさんの受容体・レセプター(receptor)が発見され、今の生化学者たちは「multiple bullets, multiple targets」新理論に傾いてます。

 

この新理論、実は中医学は何千年前から使ってました。

 

 


 

化学と生物学の理論からは、漢方薬処方の仕組みが理解不能です。

 

昔から漢方医は、化学とか知らない。

生薬の中の化学成分も知りません。

分子生物学を知らないし、受容体なんかも知らない。

しかし、彼らは日常生活で食べるものも、処方箋に入れています。

 

我々はもう一度、漢方薬の陰陽五行,四氣五味を深く考えないといけません。

 

あなたは普段から抗生物質を使わない。そしてちょうど細菌感染症になった。

漢方薬治療とかできない時は、弱めの抗生物質で十分役に立ちます。

 

しかし、普段から抗生物質を常用する場合、本当に細菌感染症で必要な時は、いくら強い抗生物質を使っても効きません。

 

だから、抗生物質をよく知ってから行動してください。

 

西洋薬の鎮痛剤は根本的な解決策ではなくて、蓋をするだけ

 

体内に問題が起きた時は、警報がなります。

痛みの自覚症状が、その警報の一つ。

あなたのキッチンで煙臭くなった時、火災探知機が鳴るように。

 

これを解決する時、2つのやり方があります。

 

一つ目:火災探知機の電池を外す。

二つ目:ガス火を止めて、ガス台の物を他のところに運ぶ。

 

ガス火

 

火災探知機の電池を外すだけで、ガス火を止めなかったら耳に刺さる警報はなくなるけど、火災で部屋が燃えるかも知れません。

 

同じように、痛みを解決するのにも2つのやり方があります。

 

一つ目は神経を麻痺させること。電池を外すのと似てる。

二つ目は痛みの原因を探して、根本的な原因を見つけて解決する。

 

西洋薬の鎮痛剤はいろんな名称があるけど、だいたい以下の何種類にまとまります。

 

アヘン類鎮痛剤の作用機序と副作用

 

アヘン類(Opiates and morphinomimetics)。

モルヒネ、オキシコンチンなどが属してます。

 

アヘン類の鎮痛作用は非常に強い。

アヘン類は、直接脳の中枢神経のオピオイド受容体(opioid receptors に作用し、痛みの感覚を遮断します。

 

アヘン類の鎮痛は、中枢神経を麻痺するだけで、病気のもとを治すものではないから、薬の効き目がなくなったら痛みはまた戻る。患者さんは常に飲まないとダメです。

 

胃腸にもオピオイド受容体があります。

だから、アヘン類鎮痛剤を飲んだあと、嘔吐、吐き気、便秘、疲労感などの副作用が出る。

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アヘン類の鎮痛剤は、高い薬物依存症があるので、厳格に管理しないといけない薬です。

 

鎮痛剤の使いすぎで、覚醒剤・麻薬みたいに中毒になった患者さんも少なくありません。以下はオキシコンチン中毒で、止められなくなった患者さんの話です。

 

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非ステロイド性抗炎症薬の作用機序と副作用

 

非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs)は、省略してNSAIDs

 

  • アスピリン(Asprin
  • イブプロフェン(Ibuprophen
  • セレコックス(Celebrex)

などはこの類に属してます。

 

この類の薬の作用機序は、COX(cyclooxygenase)という酵素を抑えて、消炎鎮痛作用を果たす。しかし、この類の著しい副作用は胃腸系に損傷を与えます。

 

一番多い副作用は、胃潰瘍!

 

セレコックス(Celebrex)は胃腸系への副作用は著しくないけど、心血管系に対する副作用は未だに論争中です。

 

アセトアミノフェン(Acetaminophen )は著しい消炎鎮痛作用はない。厳密に言うと、NSAIDsに属しません。

 

アセトアミノフェンで有名なのは、タイレノール(Tylenol)。

現在、アメリカで非常によく使う非処方薬の一つ。

 

アセトアミノフェンの作用機序は、未だによく分かりません。

 

非処方薬なので、みんな副作用が少ないと思いがちです。

しかし、最近のアメリカ・イギリスでは急性肝不全(acute liver failure) の第一原因と捉えています。

 

特にタイレノール(Tylenol はお酒と同時に飲むと、毒性が非常に強い。

大量のタイレノール(Tylenol とお酒で、自殺する人もいます。

 

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それ以外の鎮痛剤は、複合型の薬。 

例えばロータブ(Lortab) は、 ヒドロコドン (hydrocodone) アセトアミノフェン(acetaminophen) の組み合わせです。

 

すべての西洋薬は、肝臓と腎臓に毒! 

 

肝臓は薬物を代謝(解毒)する臓器。

薬物を代謝したあとの廃物は、胆汁から大便に出る。

もしくは血液循環に戻って、腎臓から尿として出ます。

 

ほとんどの西洋薬は、人工的に合成した非天然なもの。

肝臓と腎臓からすると、みんな体外に排出しないといけない毒素(foreign substances)です。

 

だから、西洋薬はみんな肝臓と腎臓をダメにする。

唯一の違いは、臓器への損傷が大きいか少ないかのだけです。

 

西洋医学の病名は山ほどあるけど、 

風邪、頭痛、生理痛、関節痛…

処方する西洋薬は、なんとみんな同じ!

 

鎮痛剤の知識が増えたら、あなたは飲みたいと思いますか?

 

追記:

以下の外部サイト、薬物の勉強になるかも知れません。

鎮痛剤とは? - 薬物のない世界のための財団

 

最強の鎮痛剤は鍼灸

 

中医学が痛みを治すのを見たら、あなたは西洋薬がどれだけ粗末で未熟であるかが分かります。

 

中医学には一つ、最強に有効な「鎮痛剤」があります。

生薬すら要りません。

 

何本の針で痛みが解決できて、副作用なんかもありえない。

 

痛みを治す時、中医学の診断は西洋医学より細かいです。

 

例えば頭痛。

中医学はおでこの痛みか、偏頭痛か、後頭部痛か、頭頂部痛かに分ける。痛みの部位により、選ぶツボが違います。

 

例えば腰痛。

腰の一周周りが痛いか、上下に痛いか、一点だけの痛みか、脊柱の痛みかなどによりツボを選別する。急性痛みか慢性的痛みかによっても、ツボの選別がまた変わります。

 

鍼灸の即効性効果は、「一撃必殺」と言っても過言ではない。

 

以下は1回で腰痛を治した例。

腰痛に対して、鍼治療の効果はほぼ1回で効果が見えます。

 

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たくさんの痛みは、鍼灸だけで十分治ります。

例えば風邪から来る関節痛、頭痛は葛根湯.麻黄湯、桂枝湯などで治す時、一般的に1杯だけ飲んで治ります。

 

以下は麻黄湯の治療例です、どうぞご参考に。

 

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ある痛みは鍼灸以外に、漢方薬が主力になります。

例えば関節痛。

 

漢方薬の弁証法は、寒熱を聞かない西洋医学とくらべて月とスッポンです。

 

セレコックス(Celebrex)で治してるリウマチ性関節痛。

ニハイシャ先生は烏頭○○湯を使って、痛みが消えるだけではなくて、お婆ちゃんの手みたいになったのもきれいな手指に戻りました。

 

痛風と関節痛で車椅子で来た人は、甘草○○湯を飲んでから歩けるようになりました。

 

リウマチの関節炎の漢方薬治療例は、以下の記事が参考になります。

 

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生理痛を治す時、相応の理で弁証してツボを選び、処方箋を組み合わせる。

病気の根本を治すので、治ったあとは漢方薬も鍼灸も続ける必要がありません。

 

しかし、西洋薬は1~2回飲んで、痛みが治る事は絶対ありません。

 

漢方薬は副作用があるかないか?

これはあなたに処方した先生のレベルによります。

 

ニハイシャ先生は西洋薬の飲み過ぎて中毒になった腎臓病、肝臓病、がんの患者さんを救ってきました。肝不全、腎不全を作り出す漢方薬を、研究する暇なんかありません。

 

体表的な西洋薬の鎮痛剤と副作用の一覧

 

①商品名:アナシン(Anacin)、バイエル(Bayer)、バファリン(Bufferin)、エコトリン(Ecotrin)

成分:Aspirin(アスピリン)
適応症:筋肉痛頭痛風邪一般疼痛。

副作用:喘息、胃潰瘍、ライ症候群(ライしょうこうぐん、Reye’s Syndrome

  

②商品名:タイレノールA(Anacin non)。エキセドリン(Excedrin)。タイレノール(Tylenol)

成分:Acetaminophen(アセトアミノフェン)

適応症:発熱、頭痛、関節炎。

副作用:急性肝不全(劇症肝炎)

 

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急性肝不全は薬物中毒が原因

③商品名:アドビル(Advil)。モートリン(Motrin)。ニュープリン(Nuprin)。 

成分:Ibuprophen(イブプロフェン)

処方する症状:頭痛、歯痛、生理痛、風邪発熱、筋肉痛

副作用:胃潰瘍、喘息

 

④商品名:Aleve。ナプロキセン(Naproxen)。

成分:naproxen sodium(ナプロキセンナトリウム)

処方する症状:関節痛。筋肉痛

副作用:胃潰瘍、心不全

 

⑤商品名:セレコックス(Celebrex)

成分:Celecoxib(セレコキシブ)

処方する症状:関節炎、リウマチ性関節。
副作用: 吐き気,下痢、胸焼け 

20072月アメリカ心臓病協会は警告を出しました。

 celecoxib should be used "as a last resort on patients who have heart disease or a risk of developing it"

(グーグル翻訳→心臓病またはそれを発症するリスクを有する患者に、最後の手段として)

 

⑥商品:オキシコンチン(Oxycontin)

成分:Oxycodone HCl

適応症:癌から来る痛み

副作用:吐き気、嘔吐、便秘、疲労感、呼吸困難

 

吐き気、嘔吐を引き起こす西洋薬

⑦商品名:ヒドロモルフォン(ジラウジッド)(Dilaudid)

成分:Hydromorphine HCl 

適応症:慢性痛み

副作用:吐き気、嘔吐、便秘、疲労感、呼吸困難

 

⑧商品名: MSコンチン(MS Contin)

成分:Morphine Sulfate

適応症:癌からくる痛み。厳重な創傷。

副作用:薬物依存症吐き気、嘔吐、便秘、呼吸困難、痙攣(けいれん)、目眩(めまい)

 

一つの西洋薬を話したいと思います。

1950年末から1960年初、全世界で1万人くらいの羽が付いた赤ちゃんが生まれました。

 

赤ちゃんは羽が付いたのではなく、両手の発育が羽みたいになって、「アザラシ肢症」と言われてます。

 

あとで判明したのは、赤ちゃんを産んだお母さんはみんな妊娠中にサリドマイド(thalidomide)という鎮静剤を飲みました。当時の妊婦さんたちはサリドマイド(thalidomide)で、妊娠中の不安気分・つわりなどを収めたのです。

 

事件が起きたあと、サリドマイドは医薬業界から消えました。 

しかし、今はまた多発性骨髄腫の治療薬として、また医薬業界に現れています!

 

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全世界で悲劇を作り出した西洋薬:サリドマイド(thalidomide)

 

氾濫している「うつ病」診断と抗うつ剤の副作用

 

西洋医学の理論では、「人が鬱になるのは、脳内のセロトニン(serotonin) の低下が原因である。薬物でセロトニンを高くすれば、人は楽しくなる」といいます。

 

問題は、室内実験(lab tests)が得意な西洋医学すら、セロトニン含有量で鬱であるかどうかが診断できません。


鬱であるかどうかを判断するとき、西洋医学は問診と聞診に頼ります。

 

今のアメリカ。

西洋医学の先生は忙しくて、問診なんかする時間がない。みんな聞くだけにしています。

 

例えば、患者さんが「先生、落ち込みがちです」と言ったら、先生はすぐ抗鬱剤を出す。

患者さんが「最近は緊張と不安になりやすい。」と言ったら、先生は「こちらにが無料サンプルのPROZAC(プロザック) ありますけど、先に飲んでみて下さい」という
… …

 

「うつ病」は、過度に診断されています。

アメリカの大学で一番処方されてる薬がPROZAC(プロザック) 。(一つの抗不安薬)

 

勉強のプレッシャーから生まれた不安、憂鬱も病気でしょうか?

 

この診断のやり方では、みんなうつ病になります。

何故かと言うと、みんな不安で憂鬱の時があるから。

 

伴侶を失った人は、悲しくなりませんか?

仕事に追われている男性は、緊張しないですか?

育児ストレスで泣いてるお母さんは、悲しくなりませんか?

… …

 

なんで先生はもう少し話を聞いてから、処方しないでしすか?

 

もっと虚しいのは、患者さんが慢性的な痛みがある場合、鎮痛剤を処方するついでに抗不安薬を一緒に出すこと。

 

西洋医学の先生は慢性的の痛みがある患者さんは、みんなうつ病傾向があると思うから。しかし、痛みを治すのが、うつの傾向を防ぐやり方でしょう?

 

うつ病の薬は、今アメリカで大きな問題になっています。

特に凶悪犯罪、無差別殺人事件の犯罪者、ほぼ全員精神科医の処方を飲んでいます。

 

詳しくはもう一人の博士の記事をご覧ください。

 

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どういうものが病態のうつか?

定義は、外部要因の刺激がなくても生じるうつ。

 

例えば女性の生理前。悲しいことでもないのにうつ、怒りっぽい、倦怠感など。このようなうつ状態は、ホルモンバランスが崩れているからです。

 

例えば、ある人はもともと体調不良はなかった。西洋薬を飲み始めてから、情緒不安定になるのも病態的なうつです。

 

アメリカのたくさんの女性は、甲状腺問題があります。

西洋医学の先生は、「死ぬまでサイロキシン(Synthroid) を飲んで下さい」と言うだけ。

 

しかし、サイロキシンの副作用は、不安.情緒不安定.不眠症.倦怠感。これはちょうどうつ病の症状です。

 

つまり、彼女たちがサイロキシンを飲み始めると、次はサイロキシン(Synthroid) ゾロフト( Zoloft

 

その次はサイロキシン(Synthroid) ゾロフト( Zoloft アンビエン(Ambien、睡眠薬

 

その次の次はもっと多い抗不安薬。例えばエフェクサー( Effexor) PROZAC(プロザック) など 。幻覚(hallucination)を抑えるエビリファイ( Abilify) ,下剤などなど……

 

鎮静剤。

抗不安薬。

抗うつ剤。

名称が違うけど、作用機序はほぼ同じです。

 

体内には血液脳関門(けつえきのうかんもん、英語: blood-brain barrier, BBB) があります。この防衛線のお陰で、脳は外来からの有害物質を防ぐ。

 

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抗不安薬、抗うつ剤は、このドアを通りぬけてセロトニン含有量を上げる薬物です。

しかし、このような西洋薬はちゃんと開発者が思ったように、大脳だけに行って他のところに行かないとは限らない。

 

胃腸にも、セロトニン受容体があります。

大脳に入る前に、すでに胃腸系に悪影響が出るわけ。

 

だから、抗うつ剤.抗不安薬は大脳に入る前に、患者さんはすでに便秘、吐き気などの副作用におそわれます。

 

胃腸系に影響がある以外に、抗不安薬.抗うつ剤はまた以下の副作用があります。

 

臨床でもっとも多い副作用は

  • 口が乾く
  • 小便が出ない
  • 便秘
  • 不眠症
  • 体の震え、振戦
  • 倦怠感
  • 肥満症
  • 性機能障害
  • 自殺もしくは自傷行為に走る…

 

ブラックジョークだけど、抗うつ剤.抗不安薬を飲む人は、以上の症状が出たら楽しくなりそうですか?

 

もっと、うつになるのではないでしょうか?

 

(おわり)