【※本記事は2019-06-12更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日は止まらない鼻血を1回で治した孫培栄先生の鍼灸治療例です。
症例1:鼻血が出すぎて意識障害になった患者、1回で治り
項さん。男性。50歳。
山東省廣饶県人。
住所は台北市合江街58巷。
民国44年(西暦1955年)の秋、突然鼻血が一晩中止まらなくなり、鼻血の出血量は、洗面桶にたっぷり入るくらい多かったです。
患者さんと同じ故郷の田さんは、ちょうど同じ建物内に住んでいて、危険な彼の状況を見て、朝4時頃大雨の中に私を呼びに来ました。
急いで患者さんの家まで行った時、患者さんはすでに昏迷状態で、呼びかけても返答がない。鼻血はまだ出ていました。
即、刺したツボは合谷穴。天府。風府。迎香。上星。
その場で鼻血が止まって、治りました。
症例2:鼻血で顔面蒼白になった若者、1回で完治
黎さん。男性。18歳。
山東省出身。
住所は台北市安東街。
民国57年12月1日の朝、突然鼻血が出て、止まったり止まらなかったりでした。1日経っても止まない。
出血が続いたので、患者さんは貧血で頭がもうろうとし顔色蒼白。
当日の12時頃、私の住居に来てドアをノック。
同じようなツボを刺して、その場で完治しました。
李哲の感想
鼻血の原因は、肺の熱と関係が大きいです。
あと、大腸の経絡が鼻を通るので、合谷穴。迎香など必要でしょう。
一般的に天府穴、この一つだけでも出血が止まります。
孫培栄先生のツボの処方は、多分最強のやつかも知れません。
出血量が多すぎて意識障害になった場合は、やはり天府穴だけでは足りないかも。
西洋医学の病院に行っても、どうせガーゼをたくさん鼻に詰め込むだけでしょう。
出血の原因を知らないで、ただ単に血管を圧迫して血を止めるのは、問題解決にはならないと思います。