お医者さんは合縁奇縁がある人しか治せない

f:id:li-hari:20180402162243j:plain

 

【※本記事は2020-05-04更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

職業病なのか、毎日出勤途中でいろんな患者さんを見かけます。

 

  • 片足を骨折したのか、白い包帯を巻いて杖で歩いてるサラリーマン。
  • 脳梗塞後遺症の半身不随で、杖で歩いてる40代の女性。
  • 知的障害児。コントロールが効かなくて叫んだり走り回ったりしている。
  • 看護する人に手伝いされ、車いすに座っている脳性麻痺の人。

… …

 

以前だったらかわいそうで、善意でわざわざ教えに行ったかも知れません。「中医学治療で良くなるので、試して見たらどうですか?」

 

www.li-hari.net

 


 

ニハイシャ先生の講義を勉強してから、このような善意は止めました。善意は誤解されると逆効果を起こすから。

 

「こいつ、なにか不純な目的があるのではないか?」

だいたいの方は、警戒するに間違いない。

 

中医学でよく言うのは、

「医者父母心。」

「慈悲為懐。」

 

同情心と慈悲は、医療従事者の欠かせない人格だと思います。 

ただし、本当の慈悲は何なのか?

 

無料で生活用品を配れば慈悲?

あるいは貧しい人にお金を寄付すれば慈悲だと言えるのか?

 

鍼灸医になってからも、本当の慈悲の意味を考えたことがあります。詳しい説明は以下の記事をご覧ください。

 

www.li-hari.net

 


 

医学.風水など中医学の知識を勉強して、新しい世界を発見した時は楽しいです。でも、辛くなる時も増えてきました。

 

知識を知らなかったら何も考えないのに、残念ながら知っているのです。他の人を見て、「あ~~~こうすれば良いのに…」と思うけど、それはあくまでも自分の思いでその人の思いではない。

 

ニハイシャ先生から教わったのは、「あなたの慈悲から生まれた行動が、良い結果にならなかった場合、本当の慈悲ではない。」

 

余計なお世話は、怠け者を生み出すかも知れない。

過剰な同情心は、悪質な犯罪者を生み出すかも知れません。

 

慈悲で治療したのに、逆に恨みを買う。

おそらくニハイシャ先生は、辛い経験をたくさんしてきたと思います。

 

ニハイシャ先生の弟子の一人が言った言葉があります。
「あなたは一所懸命、患者さんを助けようとしている。しかし、患者さんはあなたの助けを求めているのか?

 

アメリカの漢方医:李宗恩博士の治療例を見ればわかります。漢方医が一所懸命治療しても、患者が治療効果を破壊しているのです。

 

www.li-hari.net

 


 

中医学には有名な言葉があります。

「医治有縁人」

 

その意味は、

お医者さんは合縁奇縁がある人しか治せない。

 

以下の翻訳文には漢方薬の効果があるのにもかかわらず、漢方薬を信じなくて治療を止めた患者がいます。惜しいとしか言えません。

 

www.li-hari.net

 

合縁奇縁があれば自然に治療に来るし、縁がない人にはわざわざ声をかけても治療がうまくいきません。いくら説得しても、必ずいろんな理由で断ります。

 

だから、私も善意なアドバイスは止めました。一人ひとりの運命は「神さま」が決めているので、運命に任せようと思いました。

 

身近な親族の鍼治療のとき、聞く耳を持たないとは知っていたけど、説得をし続け最後は結果なしで終了。同時の虚しい気持ちは以下の記事でも述べました。

 

偉そうにいろいろ書きましたが、医療現場では確かに存在する事です。いくら腕が良くても、治療に来ないかぎり何もできない。信じてくれないと治療効果も出ません。

  

www.li-hari.net

 


  

私がブログを書き続ける目的は、合縁奇縁がある方の目に止まり、ほかの治療法があることを教えるためです。

 

自分一人の力では大したパワーにはならないけど、一人でも考え方が変わるキッカケになると、ブログを書いたが甲斐があります。