陣痛促進剤よりも効果的!2日の鍼で陣痛を催し、自然分娩ができた例

こんにちは。李哲です。

陣痛促進剤を使いたくなくて鍼を受けた女性、2日で自然に本陣痛が来て、自然分娩ができた特別な鍼治療例を記録しました。

 

 

陣痛促進剤を使いたくなくて、鍼治療にきた妊婦

 

2019年3月に起きたことです。

臨月の妊婦さん、大きな悩みを話しました。

 

「3日後には入院してしまう。羊水が減っているのに、本陣痛が来ないから、入院してから病院側は陣痛促進剤を投入する予定。でも、私はなるべく薬を使わないで産みたいです!」

 

今の状態は、前駆陣痛か本陣痛か分からないくらいの弱さ。一般的に前駆陣痛が続いて、その後は規則的な強い本陣痛が来ます。本陣痛が来てから、更に5分間隔以内になるまで、待たないといけないのです。

 

どう見ても、3日後の入院日の前に産まれそうでもない!

 

「鍼の響きは我慢します!」というので、施術してみました。響きは中国鍼の特徴というか、「効く鍼」の特徴です。ほかの記事で説明しているので、どうぞご覧ください。

 

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鍼してから、陣痛促進剤なみの効果が現れた

 

以下は2日連続で、鍼治療したときの記録。

陣痛促進剤と比べ、遜色ない効果が現れています。

 

1日目は1回だけ、2日目は午前中と午後に2回も鍼をしました。

1日目:本陣痛が強くなって、陣痛の間隔が縮まるようになった

 

初日、刺したのは三陰交(瀉)、合谷(補)、肩井。

 

合谷は手技を行ったあと、回してもないのにお腹の胎児が動くたんびに響いている。ほかのところはチリチリ痛いというか、響いてるそうです。

 

鍼をしてから、本陣痛は少し強くなって、間隔が縮まるようになりました。

 

鍼治療の最大の特徴は、即効性。

つまり、鍼を刺した瞬間から効果が出ることです。例えば風邪を治すとき、鍼を刺してすぐ変化が現れる。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

 

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2日目:本陣痛が10分間隔→5分間隔→3分間隔になった

2日目の午前中に鍼したのは合谷、肩井。

彼女が言うのは、「昨日より響きが強いです。なんとなく、気の巡りが強い感じがする。20分間隔の陣痛が、10分感間隔になりました。

 

5分間隔にならないと、病院に行っても返されるので、あともう一歩の感じでした。

 

夕方は肩井のみ針を刺し。

18時くらいに鍼をしてから、本陣痛の間隔が10分→5分→4分→3分間隔になりました。

 

つらい所が今どこまで移動したのかは、患者さんが一番分かります。つまり、鍼灸の効果は患者さんが一番わかる。

 

以前、鍼灸専門学校に通ったとき、同級生を治したときも時間と関連する面白い感想がありました。以下の記事、どうぞご参考に。

 

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自然分娩で親子とも無事

 

19時くらいには3分間隔の陣痛が続いているので、急いで病院に行き、助産師たちの助けで日付が変わる前に赤ちゃんが生まれました。

 

鍼治療後、すぐ自然分娩につながり、親子とも無事でした

 【▲イメージ画像 】

 

あと数十分経てば、病院が指定した入院日です。本当にヒヤヒヤの2日でした。

 

5分間隔を切ってから病院に行き、子供が生まれるまでかかった時間は4時間くらい。助産師が言うのは、初産としてはかなり優秀だそうです。

 

入院して陣痛促進剤を使う前に、自然分娩ができて親子とも無事なので、一安心しました。 

 

鍼灸はなぜ効果があるのか?

ほかの小論文で詳しくて説明しています。どうぞご参考に。

 

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鍼で陣痛を催す・分娩を催促するのは、大昔からあった

 

鍼で本陣痛が早く来させて自然分娩を促進するのは、大昔から鍼灸治療例がありました。ツボの効能に関しては、以下の説明があります。

肩井:主婦人難産。

合谷:婦人妊娠可瀉不可補、補即堕胎。

(三陰交の逸話は長いので、ここでは省略します。興味がある方は、自分で本を見てください。)

 

引用先:『鍼灸大成』(明・楊継州 著)

私はただ古代の聖人たちの真似をしただけで、自分で創造した治療法ではありません。

 

三陰交(瀉)、合谷(補)は有名な陣痛を催すツボです。鍼したあと、少し手技を加えるのがポイント。ただ刺すだけでは効果が薄いので、手技を加える必要があります。 

 

「三陰交は日本でも安産のツボ」だと、外苑前「五行堂」の漢方医から聞きました。

 

出産間近の妊婦さんは、三陰交をよく揉んだほうが良いです。 

子宮収縮が優れるようになり、出産がすばやく終わります。

 

三陰交にお灸する方法も以前の記事に書いたので、良かったらご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

陣痛促進剤と鍼、選ぶのはあなたの自由

 

陣痛促進剤は化学薬品である限り、必ず副作用があります。

以下はその2つ。

  1. 子宮が不自然に強く収縮するので、陣痛が痛すぎる
    最悪の場合は子宮が破裂!

  2. 子宮が収縮しすぎて酸欠状態になると、胎児の脳にダメージがある

 

ほかの副作用は、ネットにたくさん書かれてあります。

西洋医学は「陣痛促進剤の副作用は少ない」と言うけど、それは病院にとっての話。

病院で1千人、1万人が出産したから、何%の統計があるわけです。

 

しかし患者さん一人にとっては、何%がありえない!

結果的には100%副作用が出ないか、100%副作用が出るか、これだけです。

 

陣痛促進剤の副作用が出るかどうかは、完全に「運」

運が良ければ、すぐ生まれて親子とも無事。

運が悪かったら… …

 

西洋医学の「最先端医療、最新テクノロジーだから安全!」の話は信用してはいけません。一旦副作用、後遺障害が起きたら、あなたの人生は地獄に落ちます。

 

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鍼は手足と肩に刺すだけで、とても安全です。

妊婦さんの本陣痛が早く来て、出産までの時間が短縮できる。

 

1番大事なのは、薬物ではないので副作用がありません!

 

私がこの治療例を書いたのは、陣痛促進剤を使いたくない女性に、一つの選択肢があることを伝えるためです。

 

陣痛促進剤のリスクを取るか、鍼を試してみるか。

とちらを選ぶかはあなたの自由。 

 

追記:

上の患者さんは、私の奥さんです。