こんにちは。 李哲です。
今日はアメリカの開業医(中医師):鄭智城先生の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
你所有关于胆固醇的认识都错了,胆固醇不但无害而且有益_郑智城
翻訳文
今までの医学知識の普及で、コレステロールは人類の健康の敵としてされました。
世界各国の医学業界はずっとコレステロールを下げる為に、コレステロールを多く含んでいる食べ物を避けるべきだと言いました。
特に心臓.レバーなど動物の内臓、そして卵の黄身、ほかの魚の卵、蟹味噌など。
『中国市民膳食指南』では毎日のコレステロール摂取量を300g以内、アメリカ心臓病学会も似ているような指南があります。
それでは、食品の中に入っているコレステロールは、私たちの体内のコレステロール数値に重大な影響があるのか?
今まで解明されてないままです。
体内のコレステロール数値は、食品の中に入っているコレステロール摂取量で決まるものではありません。
アメリカは今まで最も研究が長くて、最も有意義なFramingham心臓病研究(FHS)は以下のようなデータのを出しました。
彼らの結論は、食べ物の中のコレステロール含有量は血液のコレステロール数値と関係ない。
栄養たっぷりで美味しいたまごは、今までずっとコレステロールが高くなる最大の原因だと言われました。何故かと言うと、卵黄には大量のコレステロールが入っているから。
しかし、何年前からは明確な研究データが出ています。適量のたまご(毎週5~7個若しくは毎日1個)では血液中のコレステロール数値が変わらない。たとえもともと高コレステロール血症の人でも、食べたあとさらに高くなる傾向はない。
2010年イェール大学はランダム化比較試験を行いました。
参加者は毎日ゆで卵2個を食べて、6週後の血液検査でもコレステロール数値は著しく変わってない。
一般的に現代人は毎日400mgのコレステロールを摂取していると言います。しかし、消化吸収されるのは1/2 ~2/3。
ほかには、私たちの身体は毎日胆汁に1000mgのコレステロールを排出している。
その中の60%(約600mg)が消化管で再び吸収されて血液に戻ります。
私たちの身体はコレステロールに対して、非常に精密な調整機能を持っています。
身体に必要なコレステロール量によって調整するのです。
第一:
身体は毎日必要なコレステロールは、ほとんど(85~95%)は肝臓が合成します。その後は血液循環と一緒に脳以外の全身に送り出す。これは私たちの身体の天然的な防御現象です。
コレステロールは身体に対して、非常に重要な物質。
私たちの身体は普段の食事から、十分なコレステロールを摂取できるのか?と心配するのもあります。
第二:
ごくわずか(5~15%)のコレステロールは、食品から摂取します。
しかも、食事中のコレステロールが足りない時、私たちの身体は自然にコレステロール合成する量を増やします。
これが、なぜコレステロールが少ない食事でも、血液中のコレステロール数値を下げる事ができない原因です。
年寄りは比較的にコレステロールが高いです。
でも心配は要りません。
たくさんのコレステロール含有量が豊富な食べ物は、その栄養価も豊富です。
もしこのような食べ物を禁止すると、栄養失調になりやすい。
たまごを例としてあげます。
卵白だけ食べて黄身を食べないと、身体に必要な栄養物質が摂取できません。例えばコリン(一種類のビタミンB、アセチルコリンを生成する)、DHA、視力に良いルテインなど。
2013年アメリカ『新陳代謝』に発表したランダム化比較試験論文には更に良いデータあります。毎日3個のたまごを12週間食べた後、新陳代謝病気の患者さんの各データは顕著な変化がありました。例えば体重が下がった。コレステロールが平穏になった。インスリン分泌が穏やかになりインスリン分泌の感受性が高まった。
簡単に言うと、私たち体内のコレステロールは、ほとんどが身体自分で作り出しています。だから、私たちはコレステロール以外の事に神経を使うべき。
身体が過度のコレステロールを作り出して、私たちを殺そうとする発想は止めましょう。
面白いのは、以前コレステロール=心臓病だと仮設を出した先駆者たちも、20年前からこの間違いを修正しています。
代表的な人物:アンセル・キース(Ancel Keys)は1991年『ニューイングランド医学ジャーナル』に書いた手紙で認めていました。コレステロール摂取量は草食動物のニワトリとウサギの血液中のコレステロール数値に影響がある。
しかし、たくさんの研究から見ると人類の食品に入っているコレステロールは、人のコレステロール数値に与える影響は少ない。
彼は手紙で更に言いました。
コレステロール含有量が少ない食事の時、コレステロールをわざと入れると、血液中のコレステロールは高くなる。
しかし、普通の食事の中に余計なコレステロールを入れると、その変化はとても少ない。
結論:
私たちの食事のコレステロール含有量は、私たち体内のコレステロール数値と直接的な関係はありません。因果関係は更にないです。
もっと説明すると、年寄りとか身体が弱っている人たちは、自分自身の肝臓がコレステロールを合成する能力が低いので、食事の中からコレステロールを摂取する必要があります。量は少ないけど、非常に大事なもの。
なぜ、100歳の長寿人が豚角煮が好きなのか、これも解釈できます。
李哲の感想:
現代人は栄養が足りないから、ビタミン剤を勧めていたでしょう?
しかし、今は大量のビタミンは逆に身体に悪いと言います。
コレステロールは身体に悪いと言いましたね?
しかし、今はまた逆の理論が出ています。
盲腸はなくても大丈夫だから切りましょう!と今まで言いましたね?
しかし、今は盲腸の素敵な効能が分かってきました。
… …
何年後には間違った理論になる。
これがいわゆる「科学的」な医学。
中医学はこの5千年、医学理論はずっと変わっていません。
診断方法、治療法も変わっていません。
テクノロジーではなくて科学的だから。
その旨は変わらないのです。
体調不良の時、貴方の自覚症状を治してくれる治療院を探してください。
今年はこの理論、3年後には真逆の理論。
こんな医学に治療してもらったら、いずれか誤診・誤治されてしまう。
ニハイシャ先生は話したことがあります。
「癌患者さんは、みんなコレステロールが低い。
中医学の治療をして、コレステロールが上がれば良くなっている事」
以下はニハイシャ先生の一つの記事。
勉強になるので、どうぞご覧ください。
以下は他の日本人の方が書いた記事です。