夏は生姜、冬は大根を食べるのは、筋が通る話なのか?

こんにちは。李哲です。

猛暑が続いていますね。

 

皆さんの熱中症対策は大丈夫でしょうか?

私は麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)とスイカを食べて、1日を過ごしています。麦味参顆粒のおかげで、暑さ知らずです。

 

麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)の紹介は、以下の記事をご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

 


 

ところで、皆さんは冷たいものをとり過ぎてないでしょうか?

 

今日は食べ物に関して、中医学の話をしたいと思います。

 中医学に関する俗語には、こんな中国語があります。

“冬吃萝卜夏吃姜,不労医生开薬方”

 

▼直訳します。

冬は大根、夏は生姜を食べると、お医者さんの処方箋も要らなくなる。

 

日本で言う「蜜柑が黄色くなると医者が青くなる」と意味が近いです。

 


 

夏なのに、なぜ生姜を食べる必要があるのか?

 

夏は外部温度の上昇で、人の体内温度も上がります。

温度が上がりすぎてフラッシュするのを防ぐために、体は自動的に汗をかく事で放熱する。

 

中医学の理論では、陽気と言うのは四季の変化と一緒に、体内の深い所から浅い所まで移動します。簡単に言うと、寒い冬は内臓を温めて守るために、陽気が自動的に体内の深いところに潜む。

 

暑い夏は体全体の温度が上がるので、体内の奥に潜んでいると臓器が熱くて大変。だから、暑い夏は陽気が外部の皮膚に移動します。

 

日常でのたとえ話をすると、魚は寒い冬は深いところに隠れる。暑くなると浮いてきます。

 

体の気も、季節の変わりと一緒に変化するのです。

 


 

夏には体内の陽気が比較的に少ない

陽気というのは、パワーで駆動力。

消化器に例えると消化する力です。

 

だから、夏バテという現象が起きて、食欲不振が現れます。

 

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厄介なのはこのとき、体全体が熱いので人は自然に冷たいものをほしがる。

 

冷たいものは体の温度を下げられて良いですが、消化器がいつもより弱くなるとが問題点です。

 

特に胃の消化する力が弱くて、胃の中に水が溜まりやすい。

 


 

生姜の性質は、『本草経集注』に書いてるのが「气微温.味辛」

辛味があるので、発散する作用がある。つまり、胃の中に溜まっている水を発散して飛ばします。また、生姜は少しだけ熱いので、胃の動きを良くしてくれます。

 

冷たいものばかりほしがる夏には、もってこいの食料です。

 

日本ではそばを食べる時、薬味としてミョウガを入れていますが、ミョウガも辛味があるので、生姜に近い効能があると思います。

 


 

大量に冷たい飲み物をとる方は、胃がボチャボチャになりやすい

つまり、水が消化しきれなくて残ります。

こういう時は、大量の生姜を食べてください。

 

生姜を食べて、体がホテたりしません。

 

生姜は乾姜と違う。

乾姜は性質がもっと熱いので、たくさん食べると熱々になり、ほてます。

 

しかし、生姜は上記の通り、性質が微温。

そこまで熱くないので、心配は要りません。

 

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生姜の画像

 

冬は白大根が必要なのは、真逆の道理。

冬は寒いので、体は自然に栄養たっぷりのもの・温めるものを欲しがります。例えばこってり系の天ぷら、肉類など。

 

ただし、冬は体の陽気が中に引っ込みます。

あまり体を温めるものを食べると、食べ物が詰まって陽気の流れが悪くなり、ある所に陽気がつまると化膿したりもします。

 

大根は性質が涼しい、食べ物が胃腸につまらないように下ろして、消化を助ける作用があります。だから、重い料理を食べ過ぎやすい冬には、大根を勧めているのです。

(涼しいのと寒はレベルが違うので、混同しないでください)

 

これは古代の生活の知恵であり、中医学の一つの理論でもあります。