【※本記事は2020-05-09更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はニハイシャ先生の弟子の治療例を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
翻訳文
初診は2009年10月3日。
患者さんはアメリカ人女性、52歳。少し太っている方で、ある西洋医学クリニックの経理をしています。
止まらない咳は、すでに4~5年も経っているそうです。
毎日咳が出て、昼も夜も咳する。
咳したあとはめまい。
ほとんど乾咳で、たまに少量の白い痰が出ます。
他にあるのは、
- 首コリ
- 頭痛
- 不眠症
- 鼻炎歴は10年で、いろんな治療をしたけど治ってない。
問診:
1.咳で睡眠が悪い。寝付けは良いけど、1回目が覚めるとなかなか寝れない。朝までぐっすり寝れない。
2.食欲は良い。
3.両足は温かい。
4.大便は毎日1回ある。
5.喉は渇く、冷たい水が飲みたがる。
6.小便の色は少し黄色い。
7.汗は出る。
8.身体が暑がり、寝汗はかかない。
9.体力は良い。
舌診:少し黄色くて赤い。
脈診:緩・有力。
処方箋:
麻黄3銭
射干3銭
紫菀3銭
款冬花3銭
生姜三片
大枣10枚
半夏五钱
五味子五钱
細辛二钱
辛夷三钱
石菖蒲三钱
蒼朮三钱。
9碗の水で3杯まで煮詰め、1日3回。
2009年10月10日に再診察。
10月4日の夜から漢方薬を飲んで、今はほとんど咳がない。睡眠は良くなり、めまいと頭痛は消えました。鼻炎は良くなって、今はダイエットを考えているそうです。
彼女は私に言いました。
「私の咳は4~5年経っているけど、漢方薬を1週間で治りましたよ。一つ悲しい事があるけど、私は地方で一番良い呼吸器科の病院で仕事しているのに、病院の先生は治せなかったです。」
あとで分かりましたが、彼女の仕事場はPulmonary Care of xxxxxx,。
西洋医学のクリニックで働いて医療保険も良いのに、自腹で漢方薬を飲みに来て。彼女も西洋医学のダメな所を知っているでしょう。
この時、ニハイシャ先生の言葉を思い出しました。
「治せないのは医学のせいで、医者のせいではない。」
倪海厦(ニハイシャ)先生の評価
簡単な咳すら、西洋医学は治せません。
どれだけ規模が大きな病院でも、設備がどれだけハイテクノロジーでも、治せないものは治せないです。
医学は設備が良いのか医療保険が良いのか関係なしで、正しいのと間違いの医学しかありません。
どうやって正しいのかを区別するのか?
簡単です。
治せば正しい医学!
皆さんは納得するでしょうか?
以下は中医学VS西洋医学の例です。
どの医学が良いのか、自分で確認してください。
患者さんの治療した結果で分かりますが、経方*1こそ正しい医学です。
温病派の中医師は麻黄を見ただけで、鬼を見たように逃げます。使った事は更にない。
菲菲は非常に優秀です。
海外で私たちの伝統文化を広めて、引き続き頑張って欲しいです。
以下は菲菲先生のもう一つの漢方薬治療例。
実力がどれだけあるか、見れば分かります。
先週、私は親友の娘さんを治療しましたが、H1N1(インフルエンザ)だと診断されたけど、大青竜湯で熱が下り、その後は麻杏甘石湯で片付けました。その後病院で検査したら、H1N1は治っている。
中医学で言う「青龍」は麻黄です。
現在、温病派の中医師は麻黄、桂枝を怖がって使ってもいません。これで病気が治せるでしょうか?
◆新型コロナ治療には「清肺解毒湯」などがあるのに、患者さんを死なせても普及しない世の中
◆のどのイガイガ、咳が出そうで出ない症状、尺沢穴を刺して1分後には治った例
*1:経方(けいほう):漢方薬には2つの流派があります。一つは『傷寒雑病論』を聖典として、処方の基本にする中医学。これを経方だと呼びます。もう一つは、温病派と呼ばれる中医学。これは『傷寒雑病論』をもとにしていない。後世の人達が発展させた処方の理論で、生薬の量が少ない・重い病気を治せないのが特徴。