高血圧症の頭痛、腰が重だるい、夜間頻尿など、諸症状が1週間の漢方薬で改善

【※本記事は2019-11-09更新しました】

 

高血圧症からくる頭痛(おもに後頭部の痛み)は、漢方薬・鍼灸ですぐ解決できます。以下は六味地黄丸をアレンジして、高血圧症を治した例。

 

死ぬまで、副作用だらけの西洋薬を飲みたくなかったら、漢方薬・鍼灸治療を受けてください。

 


 

こんにちは。李哲です。

今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、

中年男子的高血压_郑智城

(2014-01-14 06:08発表)

翻訳文

先週、一人のデカイ黒人男性が診察に来ました。

 

黒人男性が言うのは、

「高血圧症を治したいです。西洋薬を飲みたくないから!」

 

西洋医学は、もちろん「科学的」なものです。

しかし、一般人は死ぬまで西洋薬を飲むことを聞くと、かなり迷いますね。

 

もし、第二の選択肢があったら、一般人は西洋薬を飲まないでしょう。

 


 

私は黒人男性に聞きました。

「頭痛、めまいはしますか?」

「そうです。後頭部は常に痛いです。」

 

脈診してみたら、弦数脈。

舌診では舌が赤い、舌苔は黄色い。しかも、口の中が苦いそうです。

 

「腰は重だるいですか?」

黒人男性は頷いて、「そうです。腰は重だるくて膝は痛い、夜のトイレは3回くらい。朝起きると足がむくんでいます。」

 

これは明らかに、肝臓と腎臓の虚証。

肝臓の陽気が、逆流している事を示します。

 

私は彼に聞きました。

「性生活は大丈夫ですか?」

 

黒人男性はヘッヘッヘッと笑って言うのが、「もう少し良くなってほしいですね…」

 

処方したのは、六味地黄丸+杜仲+牛膝+菊花+黄芩+党参+麦門冬+五味子。7日分。

 

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茯苓(ぶくりょう)の画像

 


 

1週間後に再診察したら、諸症状は良くなっていました。

  • 頭痛は完全に消失
  • 腰の重だるいのは、だいぶ良くなり
  • 夜中のトイレ(夜間頻尿)は、漢方薬を飲んだ日から1回だけになり
  • 膝はまだ痛い

 

口の中が苦いのは、熱証です。

だから、黄芩が必要。

 

肝臓と腎臓が弱くなっているので、六味地黄丸+杜仲+牛膝。

菊花は風邪(ふうじゃ)を除去し、頭痛にも良いです。

 

党参と麦門冬・五味子は、彼の左寸脈が弱い。

寝ている時に片方の鼻はずっと詰まり気味(漢方薬飲んでから詰まりがあるのは消失)、しかもいびきがうるさいから入れています。

 

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菊花の画像。

 


 

少し前まで『火神派』が流行ってました。

高血圧症は、みんなトリカブトを使うけど、これは危ない行為です。

 

トリカブトはもちろん血管を広げて、血圧を下げる事はできます。

しかし、これは一時的なもので、肝臓と腎臓の陰虚証には、逆に後で血圧が高くなる。

 

高血圧治療薬もそうですが、一時的に血管を広げて血圧を下げられます。でも、止めるとまた高血圧になるので、死ぬまで西洋薬を使わないといけません。

 

六味地黄丸に入っているダクシャ・茯苓は、西洋薬の利尿剤に近いです。

 

ただし、六味地黄丸は全体の配合が厳密。

西洋薬の利尿剤より、遥かに良いです。

李哲の感想

高血圧症を治す西洋薬は、腎臓を傷つけるので「腎虚証」になります。

 

1番分かりやすいのは、男性の自覚症状です。

飲んですぐ朝たちがなくなり、ED(ぼっき不全)になる

 

男女共通の副作用は、頻尿、尿もれ、白髪が増える、めまい、記憶力低下。最後は腎臓が司る記憶力が崩壊し、認知症になる。

 

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ED(ぼっき不全)、認知症になってもかまわないなら、どうぞ飲み続けてください。

 


 

高血圧症は漢方薬だけではなくて、鍼治療も効果があります。死ぬまで西洋薬を飲む必要もありません。

 

簡単な鍼治療例が一つあるので、参考にしてください。

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li-hari.hatenablog.com

 

▼以下は足ツボ整体で高血圧の諸症状を治した例です。

参考にして下さい。

 

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高血圧症は、一般的に腎臓が弱まっている時の症状。

中医学でいう、「腎虚証」(じんきょしょう)の一つの症状です。

 

解決方法は腎臓を強化すれば、高血圧症も自然に良くなります

ただし、ほかにも血圧が高くなる原因はあるので、詳細を問わず腎臓だと判断するのもいけないです。

 


 

『火神派』は少し前に、中医学業界で大ニュースになった流派でした。

特徴は大量のトリカブトを使う。でも、トリカブトで良くなった例もあるし、なってない例もあります。

 

それは当たり前でしょう。

すべての病気に、トリカブトが必要なわけではないから。

 

必要がない人に使うと、もちろん不調が出て、「漢方は副作用がある」と言われますね。副作用ではなくて、処方箋が間違っているだけですが。

 

附子(ぶし、トリカブト)に関して、簡単に紹介した記事があります。参考になると幸いです。

 

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六味地黄丸(六味丸とも呼ぶ)は、面白い配合です。

3つの生薬が補う、3つの生薬が瀉(出す)。

補うのが4と8で、瀉(出す)の方が3。

補う方が少し多いです。

 

この考え方は、「新陳代謝」を思い出させます。

新しいもので古いものを換える。

大昔から知っていましたね。

 

六味地黄丸の解決方法は、西洋医学のただ補うやり方より、数百倍も優れています。西洋薬のビタミン剤などは、ただ補うだけで瀉(出す)の方は考えてもない。

 

補腎薬として有名な六味地黄丸 は、高血圧症に有効なだけではなくて、腎機能を強化するので男性機能にも良いです。

 

男性機能に関しては、過去記事で討論しました。読んだことがない方は、どうぞご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。