歯根の腫れ物、足首にできたガングリオンを治した例。
こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼治療例。
一人の女性。主訴は左下の歯根の外側に、腫れぼったいできものがある。そして、右足の項部に大きなガングリオンができていました。
左奥歯の下の歯根を見たら、本当に腫れていて、表面は少し白くなっていました。 指で触ると硬いのが分かります。
特に痛みはないけど、ご飯を食べるときとか違和感があるそうです。
右足の項部にできた大きなガングリオンは、一般的なガングリオンで特に痛みはない。直径が10円玉くらい。
左奥歯の下の歯根にあるできものは、刺絡(しらく)して中の瘀血を出しました。腫れ物がとても硬くて、普通の3寸の針で刺したら鍼が曲がるくらいでした。あとで、三稜鍼に変えたらOK。
ガングリオンは報刺(ぼうし)というやり方で、細い針で四面八方を万遍なく刺す。
3~4回鍼治療を繰り返してから、歯根の腫れもガングリオンも消えました。
今は続けて、他のものを治療しているところ。
彼女の歯根の腫れは、私も原因が分かりません。
皮膚の下に溜まった毒素が出たのか、若しくは過労・睡眠不足があったのか分からない。2週間空いていたら、急にこんな症状が出たのです。
幸いにも、刺絡(しらく)ですぐ解決したこと。
扁桃腺炎、歯肉膿瘍など口腔内の腫れ物であれば、刺絡(しらく)はとても有効です。針をするよりも素早く解決できる。
ガングリオンは治しやすいものです。
以前の治療記事があるので、ご覧ください。
西洋医学はどうせ手術でしょう?
ガングリオンは手術してもまた再発します。鍼だと数回で消えて、再発もしません。
口腔内の腫れ物に関しては、西洋医学ではおそらく炎症だと診断し、抗生物質をたくさん出すでしょう。
炎症かどうかは後にして、抗生物質で薬剤性耐性菌が氾濫してる事情を、病院の先生は誰よりも知っているはずですが…
臨床でみると、抗生物質が効くところか逆にどんどん悪化するケースが多い。その悲惨な治療結果、以下の翻訳文に書いてあります。
刺絡と鍼はとても安全で副作用がなく、効果も高い。抗生物質より何百倍も優れています。
昔は刺絡(しらく)が一般的な治療方法でした。当時は衛生状態が良くなかったので、皮膚・内臓にデキモノなど多かったと思いますが、刺絡は毒素を出す一番速いやり方です。
残念なのは、昔ほど使われていない事。
日本には刺絡協会もありますが、やっている鍼灸師が少ないかも知れません。