太衝に中国鍼した効果:目の奥の痛み、目のかゆみが15分で消えた
【※本記事は2019-06-22更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日は二人の患者さんの感想文です。
二人の共通点は、眼の不調があるので、二人とも太衝穴を刺しました。
以下は、太衝穴を刺してからの反応を記録したものです。
- 症例1:太衝一つに鍼して15分後、目の奥が痛いのは治った
- 症例2:太衝に鍼して間もなく、目がかゆいのが減り始めた
- ツボ【太衝】の効果は、経絡があるから現れる
- 効果がある=科学的根拠に基づいた医学
- 終わりに
症例1:太衝一つに鍼して15分後、目の奥が痛いのは治った
一人目は30代の女性。
主訴は左目の奥が痛い。
症状が簡単なので、右の太衝穴に鍼1本刺しました。
刺してすぐ、彼女が言うのは、「左目の奥が痛いのが、質が変わるようになりました」
痛みの強度はかわらないけど、痛い範囲が狭くなり始めたそうです。
そして、その範囲が徐々に小さくなり、10~15分後には目の奥の痛みがほとんど消えました。
右足の太衝穴に刺している間、右足の拇指球のところ(外反母趾でよく出っぱるところ)が暖かくなったそうです。
眼の奥も痛みが消えただけではなくて、食事後によく頭痛が増したのも治りました。
「肝経の問題で、胃腸の不具合が起きたですかね?」と彼女は質問がありました。
「そうです。陰陽五行説では、肝臓が”木”で脾胃は”土”。
”木克土”。肝臓に問題がある時は、消化系にも影響があります。」
臨床でよくある例を挙げると、肝炎の方は食欲不振の症状が多い。
肝臓に問題があるから、胃腸にまで悪影響が及ぶのです。
彼女は太衝穴1つだけなのに、予想外のところにも効果が出ました。
肝炎の治療例は、以下の記事が参考になると思います。どうぞご参考に。
症例2:太衝に鍼して間もなく、目がかゆいのが減り始めた
2人目、30代の女性。
当院に来るときの主訴は、目がかゆい!
鍼をするとき、ほかの症状を治すついでに、太衝穴を刺しました。
太衝穴に刺して30秒も経ってないとき、彼女から質問がありました。
「先生、もしかして目のツボを刺しましたか?」
「どうしました?」
「いや、なんか不思議。目の痒みが、今徐々になくなりつつあります。」
10分も経たないうちに、目がかゆいのは良くなりました。
鍼の即効性が現れる時は、とても早いのです。
ツボ【太衝】の効果は、経絡があるから現れる
なぜ太衝穴は目の不調に効果があるのかは、以前の記事をご覧ください。
『科学的根拠』の西洋医学しか知らない人は、きっと不思議がるでしょう。
なぜ足指の間にあるツボを刺しただけで、目の奥の痛み・目のかゆみも消えるのか?
神経がつながってないはずだけどね?
答えは、経絡でつながっているからです。
経絡の本質は、いまだにはっきり分かってないみたいです。
ただし、経絡の存在は物理的手段で検証されています。
効果がある=科学的根拠に基づいた医学
経絡の存在を、実際に検証する必要がありますかね?
中医学は数千年も経絡理論をもとにして、すべての病気を治して来ました。
「効果がある」と言うことは、「科学的根拠がある」ことです。
経絡の本質が分からないのは、現代のテクノロジーがまだレベル低くて、解明できないだけ。
鍼がなぜ効くのかは、ほかの記事で詳しく説明したので、どうぞご参考に。
終わりに
たまにアホな質問を見かけます。
漢方薬・鍼灸は本当に効果がある?科学的根拠がある?
私から逆に質問したいです。
中国5千年の歴史であるのは中医学(漢方薬と鍼灸)のみ。西洋医学の抗生物質・ワクチン・ステロイド剤はなかったです。
中医学(漢方薬・鍼灸)が効果なかったら、この5千年の間、病気になった患者さんは何で治したでしょう?
みんな寝たきりになって、ずっと神さまに祈り、病気が治るのを待っていたと思いますか?